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zoom RSS あたり前…って、当たり前じゃない…?!

<<   作成日時 : 2011/05/29 20:23   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 9

我々が当たり前と思っている日常生活。

しかし、それは当たり前ではないんですよね。

自分の体を思い通りに動かす…、通常はこれが当たり前の日常ですが、実は、これって「当たり前」ではないんです。

もしも、脳溢血の後遺症があればどうなのでしょうか…。

思い通りにいかないんないんですよ。

私のいる「現場」…、本当に個別なんです。

脳溢血の後遺症のある60代の男性Nさん。

左腕はほとんど利きません。

動かそうと思う…、即ち、脳から神経ニューロンを通じて指令を出すわけです。

ところが、そのバイパスである神経ニューロンが100あるとすれば、5とか10しか機能していない状態です。

指の曲げ伸ばしも、そう簡単ではないんですよ。

現状では、5〜10を20、30には出来ないんです。

ではどうするか…。

5〜10を効率的に運用するしかないだろうと思います。

そのためには、辛抱強い時間が必要です。

さらに、「意識」が重要なんですよね。

ほとんど自力で指を動かすことができなかったこの方、ある方法で指も動いたし、握力も実感できました。

私自身、集中して筋や腱の動きを注視するなかで、見えてくるものがあるんです。

また、ほぼ寝たきりでパーキンソンのある81歳の女性なのですが、歩行訓練用のバーにつかまって、10秒間、自立(私の介助10%)で立っていることができました。

これは、体の動きとこの方の感情に注視した結果、見えてくるものがありました。

右膝は、変形性膝関節症という診断を頂いています。

いつもは膝に装具をつけているのですが、「デイ」では外していただいています。

この方の場合、右膝をかばう意識、即ち感情が強く働いてしまいます。

そのため、歩行訓練用バーに、ほぼ腕の力だけで全身を持ち上げている状態です。

ところが、この方の大腿四頭筋の最大筋力を測定してみると、標準よりも低いものの、上肢と協調すれば、十分に立ち上がりに貢献できるレベルです。

膝も、曲げ伸ばしをするわけではありませんので、痛みも出ないでしょう。

そこで、「もう少し、ご自分の脚力を信じて、腕の力を抜いてください」と。

その結果が、10秒の自立起立です。

モチベーションと動作に着目して、難しいことを考えずに、ただひたすらに「自然体」を見つめることなんだと思います。

実際に、その方の動作を真似てみると、問題点が見えてきます。

来月から、脳溢血の後遺症の方のリハビリと、介護予防の新規の方お二人を迎えます。

体は、動かなさければ、何も機能しません。

例えば、「歩く」という当たり前の動作であっても…、実は集中力と意識が必要なんですよね。























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コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時
理学療法士さんと変わらないレベルのお仕事ですね!
意識の持ち方と感情に捉われないこと本当に大事だと思います。
アルプスの少女ハイジに出てきたクララのようですね(笑
リハビリとヨガの共通点前から感じていました。
意識することで新しい神経回路ができて脳が別の場所でコントロールするということもあるようです。
ルハビリテーションルネサンスという本お勧めです。
それと私新しくHP始めました。
よろしかったら覗いてみてくださいね。
簡単で整理しやすいのでブログと平行してやっていきます♪
ナターシャ
2011/06/02 14:42
すみません、タイトルを載せるの忘れました。
ヨガ的シンプルライフin手稲です。
http://nayasyayoga.jimdo.com/
ナターシャ
2011/06/02 14:45
ナターシャさん、こんばんは。

理論的に学んできたPTさんとは、多分、アプローチが違うんだと思います(笑)。

私は、トレーナーとしての視点で取り組んでいますが、ある意味、無手勝流です。

その方の動作を真似る、その方の気持ち(感情)に寄り添うことで、問題点と改善のためのポイントが見えてくると考えています。

もしも、転倒させてしまえば、辞表だけでは済みません。

毎日、真剣勝負してます。

私も、結構…疲れるんですよ(笑)。

結果は、半年一年と考えていますが、その間のモチベーションも維持(お互いの)しなければなりません。

ハイリスク・ローリターンの世界です(笑)。

ホームページの件は了解しました。

後程、リンクもさせていただきますね!
sho
2011/06/02 21:00
 私の母は、脳梗塞の後遺症が多々ありながら、奇跡的に身体的な麻痺はなく歩けるのですが・・・、それでも

>私は、トレーナーとしての視点で取り組んでいますが、ある意味、無手勝流です。

申し訳ありませんが、これは怖いと感じます。

 麻痺していなくとも、半側空間無視があったりすると、注意力や外界から受けた情報処理に左右差を生じます。その感覚は、何度一緒に歩いても、私にはよくわかりません。歩幅の微妙な左右差や、手を出すときの速度差から察するだけです。

 脳の故障は、筋肉からは理解できないと思います。私は、理学療法士さんが替わるたびに、母の脳のどこが障害されているのか、それが運動能力にどう現れているか、私にわかる範囲で全部説明しています。(教えてくれたのは、神経内科のお医者さんと回復期リハビリ病棟入院時の理学療法士さんです。)
えいりあん
2011/06/02 22:36
えいりあんさん、こんばんは。

>身体的な麻痺はなく歩けるのですが
麻痺がなく歩けるのであれば…本当に良かったです。

>教えてくれたのは、神経内科のお医者さんと回復期リハビリ病棟入院時の理学療法士さんです
それも、素直に良かったと思います。

しかし、身体的な麻痺が残り、大きな後遺症を残してしまった方を、神経内科のお医者さんと回復期リハビリ病棟入院時の理学療法士さんが見きれないのが現実ではないでしょうか。

それでも、患者さん(利用者さん)は、何がしかの望みを持っています。

> 脳の故障は、筋肉からは理解できないと思います

そうかも知れません。

危ういですか…?
それならば、選択しないという選択も…、可能です。

デイサービスでは、運動は強制ではありません。

私は「体の使い方」を再習得することもリハビリだと思っています。

国枝さんという、車椅子のテニスプレーヤーをご存じですか?

彼は、今、数十歩の自力歩行が可能なのです。

これは、まさしく、神経ニューロンの効率化と、血のにじむような筋トレの成果です。

これは勿論、私の及ぶ範囲ではありませんが、もしもこの現場で、私にできることがあるのだとすれば、少しの可能性にも掛けてみようと思っています。



sho
2011/06/02 23:17
>それならば、選択しないという選択も…、可能です。

 ああ、shoさんがいらっしゃるのは、通所のデイサービスだから、ご自身で「選択」できる利用者さんばかりなのですね。

 運動の大切さは、母に会いにホームを訪れるたびに痛感しています。ほんの数十秒自立できれば、車椅子−トイレ間の移乗や、車椅子−ベッド間の移乗が自力でできて、生活の自由度がずっと向上しますものね。
 自立できないことより、さらに悲惨な、座位が保てない入居者さんもいらっしゃいます。こうなると、車椅子からもずり落ちてしまうので、ほぼ寝たきり。車椅子も、160度くらいリクライニングする高級品でないと、対応できません。(こういう方は、デイサービスには現れないのでしょう?)
  (長いので、続きます)
えいりあん
2011/06/03 22:55
 (続きです)
 私の母の居るところは、特定施設入居者生活介護の一般特定施設です。
 母を含め、認知の問題が大きくて、本人の「選択」「意思表示」「希望」といったことの把握が、そもそも困難なケースに、どう機能訓練やリハビリを入れるか、というところから話が始まるのです。
 私は家族&身元引受人&キーパースンとして、母のことを「勝手に」決めます。正直なところ、これは精神的にとてもきついと感じます。

 脳血管性にしろアルツハイマー型にしろ、脳の壊れると、本人が「運動したい」のかどうかをこちらが確認できなくなるから、困るのですよ。(本当は本人は希望しているのかもしれない、でもそれを意思表示する回路が壊れていて、表現できないのかもしれない。)
 母は失語症もありますから、なおさらわかりません。

 もっとも、ホームの初代ケアマネさん(今は3代目。介護業界は人の交代が早すぎて、困ります。)いわく、「認知の問題がなくて頭がはっきりしている人ほど、『機能訓練なんかイヤ、ほっといて』とおっしゃるんですよ。認知症の方のほうが、こちらが上手く働きかければ、ノってやってくださるからいいわ」とのことでしたが。
  (さらに続きます)
えいりあん
2011/06/03 22:56
 (これで最後です)

 脳血管障害の後遺症として、認知症も失語症も、珍しいものではありません。
 以前、私が吐くほどのひどい肩凝りでかかった柔整士さん(肘の故障を診てもらった人とは別人です。このときの肩凝りは、結局ストレス性自立神経失調症でした。)は、「母親が脳梗塞で失語症になっちゃってー」と話したら、すかさず「ウェルニッケ、ブローカ、どっち?」と聞かれました。おおー、と感心して「ブローカ」「それは不幸中の幸いだね」「そうなの。なんでそんなことご存知?」と聞いたら、脳梗塞後遺症の方の麻痺側の関節の拘縮を和らげるマッサージに取り組んでいるから、と。
 以前のshoさんの記事で、高齢者施設での機能訓練において柔整はコンセプトが違うと書いておられましたが、私は上のような柔整士さんを知っているので、全然違うとは思いません。

>もしもこの現場で、私にできることがあるのだとすれば

 どうぞ、脳の障害について勉強なさってください。勉強せずに「無手勝流」のままだとしたら・・・、もし母の居るホームにそういう方がいらしたら、私は家族としてお断りすると思います。(母自身は断ることもできませんので、そういうことも私が決めなくてはならないのです。はあ。)
えいりあん
2011/06/03 22:57
えいりあんさん、おはようございます。

貴重なご意見ありがとうございます。

脳梗塞後遺症の方(61歳〜71歳)で、5人になります。

皆さん、男性です。

仰る通り、この5名の方のリハビリに責任を持つためにも、「勉強」を重ねていこうと思います!

幸い、現場の看護師さんがとても熱心な方なので、いろいろな相談にも応じて頂けます。

利用者様の安全を第一に、進めていこうと思います。

しかし…、何故、この業界は人の出入りが大きいんでしょうかね。

私がいる現場も、この4月で、ほぼ、フルに入れ替わりました。

何年も続いている方は、送迎運転専門の方、一人です…。





sho
2011/06/04 07:16

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