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zoom RSS 糖尿病「体質」論

<<   作成日時 : 2010/05/10 14:58   >>

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糖尿病が、病気ではなく「体質」なんだとすると、どうなんでしょう…。
特に、インスリン分泌不足や分泌遅延の場合です。

「病気」だというメガネをかけてみれば「病気」ですが、「体質」だとういうメガネにかけかえて見たとき、何が変わるのでしょうか…。

そう考えた時、全く違う景色が見えてきたのです。

以下、「体質」だと考えた場合を、想像してみましょう。
この場合は、我々自身の認識だけでなく、前提として、医療側も同じ認識だという事を想定しています。

まず、健康診断で糖尿病が疑われる場合、医師からは、こういわれます。

「あなたは、体質的に微量の糖質で、血糖値が上がってしまい、なかなか下がらない体質のようです。血糖値が高いと、いろいろな合併症が起こり、実に不都合です。そこで、あなたがやらなければならない事は、一つです。体質的に、糖質を消化する力が足りないのですから、まずは、食事の工夫をして糖質を管理することです。勿論、一時的にインスリンや薬のサポートも必要な場合はあります。食事の工夫ができないのだとすれば、医師である私がサポートします。摂取した糖質に合わせてインスリンを投与するか、薬で抑える続けることです。今のところ、薬で体質は変えられません。ただし、この場合、抑えることは抑えても、長期的にはインスリンや薬が増え、徐々に悪化していく結果、10年から20年かけて、合併症になっていくリスクが増えますが、どうしますか?」

「病気」だから治療が必要なのです。
治療なのだから、インスリンや薬の処方が必要になってきます。

当然、「病気」が前提であれば、まずは薬の処方なのです。

でも、それが「体質」ならば、向き合うしかないでしょう。
医療も、我々自身も。

現に、ある特定食品にアレルギーのある「体質」の人は、その食品を食べません(食べられません)よね。
我々は、糖質を摂ると、正常に下げられない「体質」なんです。

実は、ある本を読んでいて、終始、違和感を感じていました。

その違和感は、認識の違いにあることに気付いたのです。
「病気」なのか、「体質」なのかということです。

その本は、下記です。


同書では、最新薬を含めて、糖尿病薬の機序や処方のツボなど、事細かく書かれており、医師にこそ読んで欲しい内容です。

しかし、読み始めてから、終始、違和感があったのです。

著者は、糖尿病指導専門医です。
私の主治医と同じですね。

治療実績も、著作の中で誇っています。
立派な実績です。

ところが、6.5%以下に改善できた「患者」から、食事のカロリー制限指導を強めていくのだそうです。

何故だと思いますか?

コントロールが良くなると、とかく油断して食事が暴飲暴食になりやすいからだそうです。

良くなったのは、医師の治療成果、悪化すれば、患者の自己管理の欠如。

どうですか?
違和感、ありませんか?

しかも、長い年月をかけて、糖尿病が悪化していくことも、認めています。

≪長い年月でみると、糖尿病の治療は、さまざまな薬物を組み合わせても、HbA1cが悪化するのを遅らせ時間をかせいでいるだけで、結局は、HbA1cが元のレベルに戻ってしまうことも少なくないのです≫

この著者のクリニックでは、6.5%以下が当たり前だといいますが、長期的、それをどれだけ担保できるのでしょうか?

「病気」だと考えるから、医師の専権事項として治療しようと思うのです。

もしも、「体質」なのだと考えれば、治らないのは分かっていることです。

だとすれば、どうすれば、その「体質」と(上手に)付き合っていけるのか…、考えるしかありません。
医療も、そのつもりで対象者(患者)をコーチングしなければならないのです。

これは、治療ではなく、まさしくコーチングなんですよね。

2型糖尿病に関しては、インスリンや薬は、非常事態の時の消火器ですが、まさに、コーチングの一ツールだといってもいいのではないでしょうか。

私の好きな言葉に、下記のようなものがあります。

確か、マーク・トゥエインだったと思います…。

「今は、無いものをどうするか考える時ではない。あるもので、どうするか考える時だ」

正しい、危機管理法だと思います。

仮に、私たちが無人島に漂着したとします。

助けは、期待できないのです。

そこで生きていくしかありません。

その無人島には、わずかばかりの糖質しかないのです。
タンパク質と脂質は、たっぷりとあります。

お酒はありますが、焼酎やウイスキーといった蒸留酒ばかり。

以前住んでいた島には、有り余るほどの糖質があり、日本酒もビールも、たっぷりとありましたが、今のところ、その島に戻る術はないのです。

それが、我々の現実なのではありませんか。

今の医療は、その島にヘリコプターから(上から見下げて)、糖質と薬剤を投下し、「これで生きていけ」という代わりに、高額な見返りを請求してきます。
あるいは、「これ(治療)がなければ、君たちは生きていけないよ」と、恫喝(表現は悪いですが)します。

しかし、我々をその無人島から救出し、元の島には戻してくれません。

それどころか、その無人島で、徐々に衰弱したとしても、それは、あなた達が、元の島に戻りたくて、自暴自棄になったからだと、決め付ける始末です。

悪いのは、我々なのです。

「病気」になったのは、我々の生活習慣が悪かったからで、だから、この島に流れ着いたのだと。

違いますよね…。
我々がこの島に流れ着いたのは、運命なんです。

良い言葉は、他にもあります。

「住めば都」
「人生、いたるところに青山あり」


我々は、ともに流れ着いたこの無人島を、都にし、ここに住み続け、ここに青山(お墓)を作る決意をすることだと思います。

勿論、状況が悪くなることもあるでしょう。

インスリンや薬は、その時のためのものであり、医師は、その時に備えて、空中で待機していて欲しいと思います。
そして、上空からは、全体がよく見えるのですから、我々を適切に導き、この島で暮らしていく術をアドバイスしてもらいと思います。

それが、医師の仕事です。

ことこの島では、医師は、我々を救助するために着陸することはできないのです。

また、元の島と同じ生活を保障することもできません。

我々が糖質摂取に制限があることは、たとえ医師であても、変えられないのです。

唯一、我々が元の島に生還できるとすれば、β細胞の再生移植医療が確立した時以外になさそうです。
その時には、是非、この無人島に着陸し、我々を救助して欲しいと思います(笑)。

同著にも、夢のような薬の開発の可能性に触れていますが、それでも、我々が元の島に戻ることではなく、その無人島に留まらざるを得ない事実に替わりはないのです。

「治療」の方法も大切ですが、一方で、「今あるものでどうするか」は、もっと大切です。

完治の方法がない以上、ないものねだりをしても、仕方がありません。

いかがでしょうか?
「体質」なのだと思えば、我々は、糖質に制限がある無人島に流れついたのだと思えば、景色が変わってきませんか?

















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shoさん
おっしゃることよく分かります。

私も生活習慣に問題があったのか? 耐糖能異常になってしまいました。しかし、まわりの親戚を見てみるとみな糖尿・・・・・。なるべくしてなったのだと自分には言い聞かせています。まさしく「体質」です。
食事を変えようと、カロリー計算をして、食品交換表とにらめっこをしていた時期は本当に苦しかったです。「これでいいのか?」と何か雲をつかむような、本当に大丈夫なのか疑心案義になりながら、とにかく食べる量に気をつけていました。当時の私の主治医は「食べ過ぎるな」の一言だけでしたから・・・。
そんなときに「糖質管理」の考え方に出会ったときには本当に助けられた気持ちでした。手ごたえのある、自分でしっかり管理できる術を教えてもらえたからです。
今でも「もっとご飯食べたいな」とか、外食に不自由があるとかありますが、「糖質摂取に制限がある」というだけですから。考えてみれば生まれ持った境遇で、もっと大変な思いをされて生きていらっしゃる方はたくさんおられるのですから、こんなことは些細なことだと思って毎日を送っています。
正直これが10年前、20年前の情報皆無の時代だったとしたら・・・ ある意味まだ私は救われているのかもしれません。shoさんはつらい時期が私より多かったようですものね。
おやしらず
2010/05/10 16:44
おやしらずさん、こんにちは。

発覚当時、私は薬なしでA1c6%前半。
一日一万歩歩いて、カロリー指導を受け、真面目に実行していました。

体重は減りましたが、やがて薬の適用となり、その後は徐々に悪化し、まさに≪さまざまな薬物を組み合わせても、HbA1cが悪化するのを遅らせ時間をかせいでいるだけ≫でした。

もしも、あの時、≪あなたは、体質的に微量の糖質で、血糖値が上がってしまい、なかなか下がらない体質のようです≫といわれ、糖質を管理するようになっていたら、きっと、今でもある程度、炭水化物を許容できたと思います。

どちらが良いことなのか…、私自身のQOLだけでなく、医療費の面でも明確です。

「体質」だと認識することで、何もかもが変わってくるように思います。

我々よりも、もっと深刻な「体質」の方だって、いらっしゃいます。

仰る通り、チョッとばかり糖質摂取に制限があるだけなんですから(笑)。
sho
2010/05/10 18:04
”糖尿病の雑誌”よりもためになる情報ありがとうございます。
私も、ある手術前に血糖管理と食事指導の為に教育入院をしました。
栄養指導でもカロリーの話ばかりで…
糖質管理の指導は余りなかった様に思います。
ご飯の量も、家での倍はあり、調理法を油抜きとしたり、食材を吟味したりと、これは続かないなと実感したのを覚えています。
現在調理法など工夫しながら頑張っていますが、一進一退のところです。
低血糖を何度も繰り返す恐怖から、不調をきたす前に何かしら口にすると、A1cも上昇するし…
「いったいどうしたらいいの」と自暴自棄になっています。
ここ数ヶ月のA1cの値は、7%〜8・5%です。
私たちは、「体質」なのだ!と考えていくとやるきがおこります。糖質管理を今一度しっかり考え新たに頑張っていきます。

ももちゃん
2010/05/10 18:57
ももちゃんさん、こんばんは。

コメントありがとうございます!
嬉しいです!

≪私たちは、「体質」なのだ!と考えていくとやるきがおこります。糖質管理を今一度しっかり考え新たに頑張っていきます≫…そう思っていただければ、何よりです!

糖質摂取を、自らの意思の元に取り戻すことが、「糖質管理」だと心得ています。

摂るも摂らないも、我々次第なんです。

それこそが、セルフ・コントロール・ラリーの精神です。

発想とパラダイムを転換すれば、いわゆる糖尿病も、実に興味深いものです。

そのパラダイムシフトは、実は、医療機関にこそ、必要なことなのだと考えています…。

お互いに頑張りましょうね!

我々は、いつでも励ましあうことができます!

だって、そうでしょう…。
同じ「体質」の持ち主なんですから(笑)。
sho
2010/05/10 19:28
shoさん、こんばんは。
石(医師)を変えまして、その検査結果が出ました。
A1c 9.4→8.8→6.8
血糖値87
でした。
自己計測が空腹時は100前後でしたので、ある程度予想はできてましたが。
尿アルブミンもしっかり調べてくれてました。
(保険適用はどうなるのか? 健保組合からクレームが行きそうです)
13.9mg/g.crに改善されていました。
問題は1.5AGという項目。
4.1mcg/mlという超低値。
これを医師は気にしていました。
検索したところ江部先生も5.8ということ。
食後のコントロールができていない、というよりは、「飢餓」状態らしいです。
やはり、ノーカーボにはあまり賛成ではないようです。

今日、気になる記事が「日刊ゲンダイ」に出てました。
シリーズもので、腎臓ケア始めよう、言うもので、糖尿病腎症の治療(ACE阻害薬、ARB)をいつから始めるか?
というものでした。
順天堂大学医学部腎臓内科教授富野医師によれば、なんと、糖尿病が発覚した時点で開始しなさい、ということでした。
次回、1ヵ月後ですが、是非聞いてみたいものです。

さて、長くなりましたが、「体質」は確かにあると思います。
しかし、私の場合は、恥ずかしながら、普段の不摂生が原因で、体質(父親が糖尿:80歳過ぎても元気ですが)だととてもいえません。
いまだに174cm 90Kgありますから・・・。

Hiro
2010/05/10 22:36
Hiroさん、おはようございます。

素晴らしい改善ですね!
5%台も、いけそうです…。

1.5AGは、直近の指針ですよね。
血糖値が高い状態では尿糖として排泄されてしまうため、低値にでるんですよね。

Hiroさんの血糖値では、尿糖は−なのでしょうから、通常は、1.5AGは正常に戻るはずなんですが…。

エネルギーを溜め込むのが人の特性ですから、糖はなるべく尿から排泄せずに、血中に戻すのが自然な形です。

逆に、どんどん排泄させて血糖値を下げようというコンセプトで、新薬の開発が進んでいると、上記の著作にありました。

高血圧も、腎臓と密接な関係になりますが、そちらはいかがですか?

さて、A1cが6%台になりましたので、そろそろ、耐糖能を確認して、どれくらいの糖質摂取が可能か、調べてみてはいかがでしょうか。

ネクストステージは、糖質制限⇒カーボカウントですね。

筋グリコーゲンの好循環を図るには、運動による消費と同時に、筋への糖補給も重要です。

ダイエットの為には、食事だけでなく、運動も必要ですが、そうなってくると、使った分のグリコーゲンは、補給しなければなりません。

運動と血糖値の関係も、是非、確認して見てください。

また、抵抗性があるかどうか、ドクターに確認することも必要ですね。

体重からして、ありそうですが…(笑)。

そうなると、減量すれば、恒常的にコントロールが容易になると思います。

次は、ダイエットですか。。。


sho
2010/05/11 08:06
Shoさん、こんにちは
「体質」ですか、いいですねぇ。説得力あります。
レストランで「すみませんが、米(小麦、ジャガイモ)アレルギーで食べられないので、付け合せを野菜に替えてもらえませんか?」とお願いすると、希望がかなう可能性が高いですが、糖質制限をしていると言うとわがままと取られたり、病気だというと自己管理失格者のような気分にさせられたりで、楽しく食べられないことがあります。その点、アレルギーは症状の知名度が高いので、すんなり理解してもらえるようなのです。アレルギーと同様に「微量の糖質で、血糖値が上がってしまい、なかなか下がらない体質」だと思ったら、これからは、罪悪感なくこの方法が使えます。ありがとうございます!
fum
2010/05/11 10:02
fumさん、こんにちは。

そうですよね。
特定の食品アレルギーは、一般的に理解されています。

我々は、特定の「栄養素」(糖質)の対応不全という事ですよね。

セットメニューで、「ごはん、いりません」というと、怪訝な顔をされてしまします(笑)。

居酒屋の宴会メニューでは、炭水化物を抜いてもらい、代品の交渉をします。

ところが、炭水化物は単価が安いので、代品といっても、お店側も苦心するようです。

「お豆腐でもいいですよ」は、決めセリフです(笑)が、寄せ豆腐は、決して安くありません。

いろいろと苦労しますが、もう少し、世間の理解が進むといいと思います。

その前に…、ドクターの理解ですか。。。
sho
2010/05/11 17:14
元々アレルギー体質の人が糖尿病になりインシュリン投与をすると、アレルギーが過剰反応して鼻炎が酷くなったり、結膜炎が酷くなったり、アトピーが酷くなったりしないのでしょうか
なお
2010/11/07 07:50

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