衰えは背中から

シニアフィットネス研究所では、現場であるデイサービスで、様々な機能回復トレーニングを行っています。

特に力を入れているのが、「歩行」です。

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脳卒中による後遺症のある方は勿論、特に麻痺などが無い方であっても、年齢と共に歩行が不安定となり、転倒のリスクが高まります。

多くの高齢者の歩行機能回復トレーニングを通じて、ある共通の傾向を見ることができます。

背中を丸め、やや後傾した姿勢で、すり足で歩くスタイルです。
また、歩幅も狭いのも、共通しています。

なぜ、このような歩き方になるのでしょううか。

その原因は、主に、背中側の筋肉の衰えにあります。

広背筋が衰え、胸を張っていることができず、円背になり、骨盤が後傾して重心が後ろになる。

腸腰筋が衰えるために脚が上がらず、すり足になり、歩幅が狭くなる。

その結果、殿筋やハムストリングを使わずに、太もも表側(大腿四頭筋)だけをつかって足を運ぶようにして歩くようになる。

この歩き方が悪循環となり、広背筋、殿筋、ハムストリンなど、背中側の筋群がますます衰える。

「歩行」は、代表的な生活習慣ですので、毎日のことです。
それだけに、全身に与える影響は、少なくないのです。

この悪循環を是正するためには、どうしたら良いのでしょうか…

あえて歩行スピードを抑え、少し大股で歩くことです。

歩行ピッチよりも、ストライドを重視するのです。

これだけで、背中側の筋群も動員して歩くことができます。

冒頭の写真では、斜めに置いたペットボトルを目標に、大きく脚を開き、ダイナミックに体重移動していただいています。

トレーナーは後方からサポートしますが、背中側の筋群を使っていることが確認できます。

勿論、杖を着いている方も、同様のトレーニングを行います。

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年齢とともに、生活動作は限られ、使う筋も限定的になってしまいがちです。

そんな悪循環が、加齢を加速させるといえるのです。

からだの衰えを実感する年齢になったら…ストライドを重視した歩行に心がけましょう!


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