糖質を考える

血糖値を上げる栄養素は、糖質です。

我々、糖尿人にとっては、この、糖質が問題なのですが、ここでは、糖尿病でない方の事も考慮して、炭水化物として考えたいと思います。

炭水化物は、下記の三つのタイプに分類されます。

1.単糖類・二糖類
2.多糖類
3.食物繊維

炭水化物から食物繊維を差し引いたものが糖質ということになります。

糖質は、1gにつき4kcalのエネルギーがあります。

糖質の働きは、まさしく、エネルギー源なんですね。

食物繊維には、エネルギーはありません。

糖質は、筋にグリコーゲンとして貯蔵され、運動の際に解糖されATP(アデノシン三リン酸)へと変換されます。

ATPは、運動エネルギーの源です。

筋には、1,500kcal分のグリコーゲンが貯蔵可能だといわれています。

また、肝臓にもグリコーゲンとして貯蔵され、主に、脳へのブドウ糖供給への備えとなります。

肝臓には、500kcal分が貯蔵可能とされています。

さらに、余剰の糖質は体脂肪として蓄積され、これもまた、運動エネルギーの元となっているのです。

体脂肪も、酸化機構で水と二酸化炭素に分解される過程で、ATPを生成します。

糖質には、脂質やタンパク質(後述)のように、「必須」のものはありません。

肝臓で、作り出すことができるからです。

この場合、血液中にブドウ糖として還元することから、直接、筋の運動エネルギーとしては使われません。

むしろ、脳へのブドウ糖供給が主な目的となります。

砂糖などの単糖類は、消化吸収され、ブドウ糖として血液中に流通する時間が短く、玄米などの多糖類は、食物繊維も多く含むことから、消化吸収に時間を要します。

このため、血糖値の上昇を緩やかにするといわれています。

スポーツなどで、速やかに糖質を補給したい場合には単糖類を。

日常の食事では、出来るだけ食物繊維が豊富な玄米や全粒粉が望ましいというのが、一般論です。

しかしながら、我々糖尿人は、単糖類であれ、多糖類であれ、例外なく血糖値が上がってしまうのが現状です。

そこで、糖質に対する考え方のパラダイムを変える必要がありますよね。

まずは、エネルギー源であるという糖質の働きに注目しましょう。

活動エネルギーは、年齢と共に減少しませんか?

にも関わらず、年齢と共に、炭水化物の摂取量が増加してはいませんか?

ここに、中高年の肥満や、糖尿病発生の一因があるように思えてなりません。

即ち、炭水化物の摂取は、活動量(消費エネルギー+基礎代謝)分、相応で良いということです。

現状は、ほとんどの方が過剰摂取ではないかと思います。

さらに、我々は、耐糖能とも相談しなければなりません。

運動しないのであれば、炭水化物の摂取は、最小限で構わないということになります。

ここでいう運動は、生活動作を含む、身体活動全般を指します。

夕食後は、風呂に入って寝るだけ…であれば、炭水化物を摂る必要もないでしょう。

低炭水化物の食事であっても、肝臓は糖を作り出すことができますから、脳への影響を心配する必要もありません。

先に、ブドウ糖は筋に蓄えられるといいましたが、この筋グリコーゲンは、比較的大きな力を発揮したり、急速な活動や運動の際に主に使われます。

持久的な運動や、軽い動作の際には、脂肪分解を主なエネルギー源としていますので、活動レベルが低い時には、さらに糖質の必要性が下がります。

私には、炭水化物の栄養比60%を推奨する「食事バランス」は、あまりにも、大雑把に思えてなりません。

お米から摂取できるというミネラルやビタミン、食物繊維は、「精米」した段階でほとんど失われてしまいます。

精米したお米は、ほとんど…単なる「糖質」なのです。

身体活動に対し、考えなければならないのは、総摂取カロリーよりも炭水化物の摂取量ではないかと思います。

ましてや、我々糖尿人は、炭水化物の摂取を「管理」することが大前提です。

健常な人も糖尿人も、もう一度、炭水化物…糖質を「考える」必要がありますね。











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