あたり前…って、当たり前じゃない…?!

我々が当たり前と思っている日常生活。

しかし、それは当たり前ではないんですよね。

自分の体を思い通りに動かす…、通常はこれが当たり前の日常ですが、実は、これって「当たり前」ではないんです。

もしも、脳溢血の後遺症があればどうなのでしょうか…。

思い通りにいかないんないんですよ。

私のいる「現場」…、本当に個別なんです。

脳溢血の後遺症のある60代の男性Nさん。

左腕はほとんど利きません。

動かそうと思う…、即ち、脳から神経ニューロンを通じて指令を出すわけです。

ところが、そのバイパスである神経ニューロンが100あるとすれば、5とか10しか機能していない状態です。

指の曲げ伸ばしも、そう簡単ではないんですよ。

現状では、5~10を20、30には出来ないんです。

ではどうするか…。

5~10を効率的に運用するしかないだろうと思います。

そのためには、辛抱強い時間が必要です。

さらに、「意識」が重要なんですよね。

ほとんど自力で指を動かすことができなかったこの方、ある方法で指も動いたし、握力も実感できました。

私自身、集中して筋や腱の動きを注視するなかで、見えてくるものがあるんです。

また、ほぼ寝たきりでパーキンソンのある81歳の女性なのですが、歩行訓練用のバーにつかまって、10秒間、自立(私の介助10%)で立っていることができました。

これは、体の動きとこの方の感情に注視した結果、見えてくるものがありました。

右膝は、変形性膝関節症という診断を頂いています。

いつもは膝に装具をつけているのですが、「デイ」では外していただいています。

この方の場合、右膝をかばう意識、即ち感情が強く働いてしまいます。

そのため、歩行訓練用バーに、ほぼ腕の力だけで全身を持ち上げている状態です。

ところが、この方の大腿四頭筋の最大筋力を測定してみると、標準よりも低いものの、上肢と協調すれば、十分に立ち上がりに貢献できるレベルです。

膝も、曲げ伸ばしをするわけではありませんので、痛みも出ないでしょう。

そこで、「もう少し、ご自分の脚力を信じて、腕の力を抜いてください」と。

その結果が、10秒の自立起立です。

モチベーションと動作に着目して、難しいことを考えずに、ただひたすらに「自然体」を見つめることなんだと思います。

実際に、その方の動作を真似てみると、問題点が見えてきます。

来月から、脳溢血の後遺症の方のリハビリと、介護予防の新規の方お二人を迎えます。

体は、動かなさければ、何も機能しません。

例えば、「歩く」という当たり前の動作であっても…、実は集中力と意識が必要なんですよね。























"あたり前…って、当たり前じゃない…?!" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント