幾つになっても…運動なんです!
私の行っている介護施設には、いくつかの筋トレマシンがあります。
リカンベントスクワット、レッグエクステンション、アブダクションの3種類です。
座った状態でないと、運動できない方が多いので、座位で筋に負荷をかけることができる「マシン」は、とてもありがたいのです。
この施設の機能訓練を担当するようになって、3週間になりますが、利用者の方々も、ようやく、マシンの使い方を覚え、いよいよ、個別の課題に取り組んでいくことができそうです。
一番の問題は、利用者の方の「認識」です。
負荷抵抗に対する感受性が低く、適正な重量の設定が難しいんです。
筋肉痛と、その他の痛みの区別がつかないことは仕方ないとしても、自覚的に「ややきつい」範疇を判断できないのです。
そこで、主働筋に触れることで、判断しています。
主働筋の緊張の具合で、左右バランスも判断できます。
ほとんどの方の今までの負荷設定は軽すぎだと感じています。
今まで、軽かっただけに、初動負荷に驚いて、「重い」と仰るのですが、一旦、上がってしまえば、ほとんどの方が筋収縮を行うことができます。
以前は、1回ごとに重りを「ガシャン」と落として行っていましたが、今は、重りを落とさずに、常に筋が緊張している状態で行っていただいています。
さらに、運動のスピードコントロールを徹底してきました。
重りを「ガシャン」と落としていた時は、戻す動作が速くなってしまい、主働筋が一気に緩んでしまうのです。
そこで、ゆっくりと上げて、ゆっくりと下していただいています。
1回の動作を、4秒で上げて4秒で下すという、「スロトレ」です。
ゆっくりと戻すことで、主働筋には、引っ張られながら負荷がかかり(エキセントリック収縮)、さらに、拮抗筋の緊張も得られます。
同じ1回の動作でも、得られる効果が2倍も3倍も違ってきます。
皆さん、「今までとはやり方が違うけれど、効いてる感じがする」と、仰っています。
今のところ、皆さん、10回~15回で1セットですが、徐々に、2~3セットに漸進させていこう思います。
その他、ボールを股に挟んでアダクション、膝裏のボールを膝の屈曲で挟み込むレッグカールも追加して、下肢のトレーニング(すべて座位で)の基本メニューにしています。
この5つのエクササイズに加えて、「立ち上がり」の訓練なども行います。
立ち上がりでは、どうしても、腕を中心に、上半身の支持に依存する方が多いのですが、ほとんどの方が、大腿部の必要筋量を満たしていると考えています。
そこで、手を大腿部について、上半身を前に傾けながら起き上る方法を試してみたところ、皆さん、驚くほどスムーズに立ち上がることができました。
ご本人たちも、「こんなに簡単に立ち上がれるんですね!」と、感嘆していました(笑)。
この方法では、まず、重心の移動があり、股関節を屈曲させることで、腸腰筋始め、体幹を活かすことができ、さらに、大腿筋を使うことができるのです。
本当は、もっともっと、「パーソナル・トレーニング」に近づけていきたいのですが、今のところ、グループでのトレーニングとなっています。
個別に対応する必要のある方も分かってきましたので、これから、さらに機能訓練の精度を上げ、皆さんのQOLとADLの改善を果たしたいと思います。
介護施設には、それなりの問題点もあって、支障を数え上げればきりがありませんが、来月から、ヘルパーさんの増員もあり、本来の仕事に集中できる環境になりつつあります。
本来、機能訓練は、理学療法士や作業療法士の領域ですが、介護施設での機能訓練は包括的なものですので、「現場」でのトータルなサポートは、生活相談員や職員が兼務できることになっています。
だとすれば、この分野に、是非、パーソナルトレーナーの進出を認めて欲しいですね。
私のこの一歩が、その橋渡しになるよう、頑張ります!
あらためて、幾つになっても(最高齢は95歳!)、運動は必要だと実感しています。
リカンベントスクワット、レッグエクステンション、アブダクションの3種類です。
座った状態でないと、運動できない方が多いので、座位で筋に負荷をかけることができる「マシン」は、とてもありがたいのです。
この施設の機能訓練を担当するようになって、3週間になりますが、利用者の方々も、ようやく、マシンの使い方を覚え、いよいよ、個別の課題に取り組んでいくことができそうです。
一番の問題は、利用者の方の「認識」です。
負荷抵抗に対する感受性が低く、適正な重量の設定が難しいんです。
筋肉痛と、その他の痛みの区別がつかないことは仕方ないとしても、自覚的に「ややきつい」範疇を判断できないのです。
そこで、主働筋に触れることで、判断しています。
主働筋の緊張の具合で、左右バランスも判断できます。
ほとんどの方の今までの負荷設定は軽すぎだと感じています。
今まで、軽かっただけに、初動負荷に驚いて、「重い」と仰るのですが、一旦、上がってしまえば、ほとんどの方が筋収縮を行うことができます。
以前は、1回ごとに重りを「ガシャン」と落として行っていましたが、今は、重りを落とさずに、常に筋が緊張している状態で行っていただいています。
さらに、運動のスピードコントロールを徹底してきました。
重りを「ガシャン」と落としていた時は、戻す動作が速くなってしまい、主働筋が一気に緩んでしまうのです。
そこで、ゆっくりと上げて、ゆっくりと下していただいています。
1回の動作を、4秒で上げて4秒で下すという、「スロトレ」です。
ゆっくりと戻すことで、主働筋には、引っ張られながら負荷がかかり(エキセントリック収縮)、さらに、拮抗筋の緊張も得られます。
同じ1回の動作でも、得られる効果が2倍も3倍も違ってきます。
皆さん、「今までとはやり方が違うけれど、効いてる感じがする」と、仰っています。
今のところ、皆さん、10回~15回で1セットですが、徐々に、2~3セットに漸進させていこう思います。
その他、ボールを股に挟んでアダクション、膝裏のボールを膝の屈曲で挟み込むレッグカールも追加して、下肢のトレーニング(すべて座位で)の基本メニューにしています。
この5つのエクササイズに加えて、「立ち上がり」の訓練なども行います。
立ち上がりでは、どうしても、腕を中心に、上半身の支持に依存する方が多いのですが、ほとんどの方が、大腿部の必要筋量を満たしていると考えています。
そこで、手を大腿部について、上半身を前に傾けながら起き上る方法を試してみたところ、皆さん、驚くほどスムーズに立ち上がることができました。
ご本人たちも、「こんなに簡単に立ち上がれるんですね!」と、感嘆していました(笑)。
この方法では、まず、重心の移動があり、股関節を屈曲させることで、腸腰筋始め、体幹を活かすことができ、さらに、大腿筋を使うことができるのです。
本当は、もっともっと、「パーソナル・トレーニング」に近づけていきたいのですが、今のところ、グループでのトレーニングとなっています。
個別に対応する必要のある方も分かってきましたので、これから、さらに機能訓練の精度を上げ、皆さんのQOLとADLの改善を果たしたいと思います。
介護施設には、それなりの問題点もあって、支障を数え上げればきりがありませんが、来月から、ヘルパーさんの増員もあり、本来の仕事に集中できる環境になりつつあります。
本来、機能訓練は、理学療法士や作業療法士の領域ですが、介護施設での機能訓練は包括的なものですので、「現場」でのトータルなサポートは、生活相談員や職員が兼務できることになっています。
だとすれば、この分野に、是非、パーソナルトレーナーの進出を認めて欲しいですね。
私のこの一歩が、その橋渡しになるよう、頑張ります!
あらためて、幾つになっても(最高齢は95歳!)、運動は必要だと実感しています。
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