血糖管理は健康管理

何のために筋トレし、何のためにタンパク質を摂るのか…。

その答えは、エネルギー源である、アデノシン三リン酸(ATP)生成のプロセスにあります。



釡池先生は、過剰な糖新生を抑制するために、筋トレとタンパク質摂取制限をすすめています。

筋トレによって成長ホルモンの分泌を促し、筋再合成のためのアミノ酸の需要を高め、糖新生の材料である「糖原生アミノ酸」を抑制する。

同時に、タンパク質摂取を制限して、直接的にタンパク質の分解産物である「糖原生アミノ酸」の産生を減らす。

ナイスなアイディアだと思います。

しかし、ここで疑問が生じてしまいます…。

筋トレのATP生成プロセスは、筋グリコーゲンが主となります。

終始、糖のエネルギーではなく、脂肪を中心に考えているのに…、なぜ?

そもそも、運動エネルギーの元であるATPの生成は、単純にグリコーゲンか脂肪酸かということではありません。

両者は、常にハイブリッドに使われています。

実は、その配分を決めるのは、運動の強度なのです。

筋トレのように、一気に大きな力を出そうとすると、筋グリコーゲンを源にした「解糖」が優位に働きます。

消費したグリコーゲンを補給せず、さらに、筋再合成に必要なタンパク質(アミノ酸)まで抑制して…どうなるんだろうと、心配です。

その上、糖新生が抑制されれば、血液中から筋に取り込まれる糖も、ほとんどなくなってしまいます。

インスリンを分泌させないことが主目的の筋トレ…違和感があります。

同じ出版社から、私の新書も7月6日に発売になります。



前作のムック本よりも、より踏み込んだ内容となっています。

運動エネルギーのことなども、分かり易く解説しました。

糖尿病は、病気というよりも「耐糖能異常」、即ち、「体質」です。

血糖値を上げる要因である糖質摂取を管理することは、単にA1cを管理するだけでなく、健康管理の一環であるべきです。

かんたん体操のような筋トレは、糖尿病の管理にとどまらず、筋の衰えを食い止め、健康な体を手に入れることを見据えているのです。

「糖尿病に効く かんたん体操」も、そのようなコンセプトで書きました。

食と運動は、健康の基本です。

いみじくも、同じ出版社から、出版されました。

宜しければ、両書ともに、ご一読ください。









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この記事へのコメント

ももちゃん
2012年07月01日 21:23
syoさんお久しぶりです。

先程TBSで「糖質カットのフルコース」の番組を見ながら、羨ましく思いながらも、先日の頭にくる話を思い出したので、すみませんが聞いて頂けますか?メールで聞くとの表現はおかしいですね…(´∵)

先日婦人科と内科を兼ねるクリニックのT医師より『糖尿病の人は、暴飲・暴食を繰り返し、間食も止めないし、言い訳ばかりして自分に甘い』勿論自分に甘い面はあります。が、甘いものはひたすら我慢し、炭水化物も加減して我慢しているのにと…悔しい思いをしつつも『そうですね』と返答しました。
Drの揚げ足を取る気はありませんし、叱咤激励だったのでしょうからと解釈し、去りましたが、時に一言が無性にストレスですよね~

私は、投与される薬をだだ服用するだけでは
糖尿の人は一向に改善しないと思います。
筋トレも継続し、合併症を発症させないぞ!と憤慨しました。
本の出版お疲れ様でした。楽しみです!
簡単体操も再読し、頑張ります。
「耐糖能異常」即ち「体質」との文面を拝見しストレスが軽減されたような気になりました。
「体質」の言葉に甘んじる事無く、やっていきます。

sho
2012年07月02日 06:41
ももちゃんさん、お久しぶり。

本当に誤解しているドクター…多いですね。

糖尿病の日本人の平均BMIは、23ですから、決して「肥満」している訳ではないんですよ。

今の社会生活の状況では、誰だって、炭水化物過剰になってしまいます。

ましてや、「言い訳ばかりで自分に甘い」は、そのまま、そのドクターに反してやりたい言葉ですね。

しかし、ある面、ドクターの言葉通りの人がいることも、事実です。

糖質を摂れば血糖値が上がる…というリスクと、向き合えない方もいます。

分かっているのに、何も手を打たないという事態は、避けたいですよね。

それが、「管理」なんだと思います。

糖尿もそうですが、サルコペニアにも配慮しましょう!

「かんたん体操」で(笑)!

次作も、宜しくお願いします。

生駒山
2012年07月02日 09:35
釜池先生の著書は読みましたが、とても実践できる食生活ではありません。なんせ、1日1回の食事ですから。普通の人はとても耐えれないでしょうね。それから糖質1回5㌘。これも厳しいです。あげくにタンパク質も制限するとなると食べるものはなくなります。理論倒れですねえ。私自身は、牧田先生のような考え方が良いのではと思っております。食後1時間後の血糖値が尿糖が出ないぐらいの値の食生活。これは個人の病態で変わってくるのではと思います。それと、宮本さんに薦められた本を読んで
老人はタンパク質を摂取しないと恐ろしい老後が待っていると思うようになりました。それにしても運動の継続は大変です。昨日は梅雨の続きで雨がしとしと。それでも歩きましたが、びしょびしょで帰宅しました。いやはや。
sho
2012年07月02日 21:31
生駒山さん、こんばんは。

1日1回5g以内…「原理主義」なんでしょうかね…。

今回の著作では、昼食を軽めに摂ることを認めていますが…。

誰にでもできる食事法では、ありませんよね。

私が気になるのは、すべてが「血糖値」を上げなということに収束されていることです。

それが目的になっているような気がします。

私は、「健康」こそが目的だと考えています。

血糖値だけが健康ではないと思います。

本日の夕食…、ステーキ、つぶ貝のバター炒め、ヒジキの煮物、カブと揚げの味噌汁と、タンパク質中心です。

勿論、焼酎のお供もありです(笑)。

タンパク質の摂取は、高齢期に向けて、必要です。

積極的に摂っていきましょう。

運動の継続…生駒山さんにしてそうなのですから、本当に大変なことです。

それでも、お互いに頑張りましょうね!



生駒山
2012年07月03日 09:34
以前に宮本さんお勧めの本によると、血清アルブミンが4.5ぐらい必要とありました。糖質中心の食生活の時には、4.1ぐらいでした。それがこの前の検査では4.5まで上がってきました。私の父親は今年で90歳ですが、なんとか元気なのは肉が好きなんですね。タンパク質をきちんと取る。ホルモンなんかも好きですね。糖尿病でなくとも私らの年齢の人は、糖質を制限し野菜とタンパク質中心の食生活にすべきと思います。こういう食生活をすると自然と肥満は解消していくと思います。
sho
2012年07月04日 06:34
生駒山さん、おはようございます。

私も、たまに血清アルブミンを検査項目にいれてもらうのですが、4.8~4.9となっています。

やはり、タンパク質をしっかり摂っているからですね。

野菜とタンパク質と、良質の脂質…これが決め手です。

タンパク質は、肉:魚=1:1です。今日は肉、明日は魚…ではなく、毎日1:1が理想なんですよ。

多様性のある食事こそ、健康長寿の源泉です。

同時に、PPKの秘訣ですかね(笑)。
生駒山
2012年07月04日 11:36
すんません。PPKってなんでしたかね。いつもピンピン、逝くときはころっとだったかなあ。
sho
2012年07月04日 21:13
ピンピンコロリです(笑)。

確か、長野県が発祥の地です。

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