食の欧米化…ではない、多様化!
今日は、午後から市の委託事業である、介護予防の受講者の方のトレーニングでした。
制度の利用率が下がっているのは、残念なことですが、まずは、参加していただいた方に、全力投球したいと思います。
少し、風邪気味のようでしたので、運動を控えめにし、栄養指導と転倒予防、さらに、失禁予防についてのレクチャーを長めに行いました。
栄養の話では、本当に、愕然とするようなお話を伺いました。
「高齢者は、腹八分ではなく、腹六分が良い」という話しです。
これを、信じてしまっているんですよね。
皆さん、どう思いますか?
どなたか、腹六分であれば、健康長寿が全うできるというエビデンスをご存じの方がいれば、教えてください。
一方、低栄養が問題であり、油脂類や動物性タンパク質の摂取が頻回な高齢者の方が、生存率が高いことは、10年間の地域高齢者の追跡調査で明らかになっています。
腹六分の問題点は、多くの場合、炭水化物に偏ることです。
大正時代の、平均的な農家(多くの日本人が、平均的な農家でした)の一日の食事は、コメ4合、味噌汁6杯、たくあんの食事の繰り返しでした。
摂取カロリーは、2,100kcalを超えています。
栄養費は、炭水化物が90%となります。
それで、平均寿命は40代です。
平均寿命の延びは、実に昭和40年代まで、顕著ではありません。
40年代から50年代にかけ、急激な伸びがあり、今では、女性の平均寿命は、ダントツ世界一です。
この年代に今の日本の食生活が定着し、いち早く、新しい食生活を取り入れた結果が、今の高齢化を支えているのんです。
それでは、新しい食生活とは、何なんでしょうか…?
よく言われることに、食の欧米化が、現在における、糖尿病や生活習慣病を招いたという話があります。
しかし、実際には、食の欧米化が、現在の高齢社会を実現したといえるんですね。
正確に言うと、食の欧米化ではなく、「多様化」です。
ハンバーグあり、カレーあり、中華料理あり、寿司ありの、そんな、多様性です。
90年代のWHOが、世界で最も優れているのが日本食であると発表しましたが、これは、日本食の「多様性」を評価したもので、伝統的なごはん食である「日本食」を評価したものでなかったのです。
ところが、曲解が曲解を生み、今では、「日本食」が優れているというように誤解されています。
大切なことは、「多様性」なんですよね!
世界でも、日常的にこれほど多様な食事をしている国はないでしょう。
炭水化物中心の食事は、どうしても、偏ってしまいます。
幸い、我々は、低炭水化物を前提とするため、おかずをメインに食べています。
これが、「多様化」に繋がっていると思います。
こちらの書籍が参考になりますよ。
この著者は、今回の介護予防運動指導員講習の、教科書、「低栄養予防特論」の著者でもあり、本と教科書は、ほぼ同じ内容です。
エビデンスについても、詳しく書かれていますので、「ホントかいな?」と思われる方は、ご確認ください。
壮年期までは、疾病の予防や管理がメインですが、高齢期からは、老化の防止がメインとなります。
そこには、大きなパラダイムの転換が必要です。
そのあたりは、次回に…。
制度の利用率が下がっているのは、残念なことですが、まずは、参加していただいた方に、全力投球したいと思います。
少し、風邪気味のようでしたので、運動を控えめにし、栄養指導と転倒予防、さらに、失禁予防についてのレクチャーを長めに行いました。
栄養の話では、本当に、愕然とするようなお話を伺いました。
「高齢者は、腹八分ではなく、腹六分が良い」という話しです。
これを、信じてしまっているんですよね。
皆さん、どう思いますか?
どなたか、腹六分であれば、健康長寿が全うできるというエビデンスをご存じの方がいれば、教えてください。
一方、低栄養が問題であり、油脂類や動物性タンパク質の摂取が頻回な高齢者の方が、生存率が高いことは、10年間の地域高齢者の追跡調査で明らかになっています。
腹六分の問題点は、多くの場合、炭水化物に偏ることです。
大正時代の、平均的な農家(多くの日本人が、平均的な農家でした)の一日の食事は、コメ4合、味噌汁6杯、たくあんの食事の繰り返しでした。
摂取カロリーは、2,100kcalを超えています。
栄養費は、炭水化物が90%となります。
それで、平均寿命は40代です。
平均寿命の延びは、実に昭和40年代まで、顕著ではありません。
40年代から50年代にかけ、急激な伸びがあり、今では、女性の平均寿命は、ダントツ世界一です。
この年代に今の日本の食生活が定着し、いち早く、新しい食生活を取り入れた結果が、今の高齢化を支えているのんです。
それでは、新しい食生活とは、何なんでしょうか…?
よく言われることに、食の欧米化が、現在における、糖尿病や生活習慣病を招いたという話があります。
しかし、実際には、食の欧米化が、現在の高齢社会を実現したといえるんですね。
正確に言うと、食の欧米化ではなく、「多様化」です。
ハンバーグあり、カレーあり、中華料理あり、寿司ありの、そんな、多様性です。
90年代のWHOが、世界で最も優れているのが日本食であると発表しましたが、これは、日本食の「多様性」を評価したもので、伝統的なごはん食である「日本食」を評価したものでなかったのです。
ところが、曲解が曲解を生み、今では、「日本食」が優れているというように誤解されています。
大切なことは、「多様性」なんですよね!
世界でも、日常的にこれほど多様な食事をしている国はないでしょう。
炭水化物中心の食事は、どうしても、偏ってしまいます。
幸い、我々は、低炭水化物を前提とするため、おかずをメインに食べています。
これが、「多様化」に繋がっていると思います。
こちらの書籍が参考になりますよ。
この著者は、今回の介護予防運動指導員講習の、教科書、「低栄養予防特論」の著者でもあり、本と教科書は、ほぼ同じ内容です。
エビデンスについても、詳しく書かれていますので、「ホントかいな?」と思われる方は、ご確認ください。
壮年期までは、疾病の予防や管理がメインですが、高齢期からは、老化の防止がメインとなります。
そこには、大きなパラダイムの転換が必要です。
そのあたりは、次回に…。
この記事へのコメント
昨日は、嫁さんが友達と旅行に行ったので夜は外食。イオンのフードコーナーで済ませました。以前なら、ラーメンにチャーハンてなとこでしょうな。それとも、うどんにおにぎり。
しっかし、昨日は少しお金はかかるが自然食バイキングにしました。野菜中心でタンパク質もあります。バランスがとれてますねえ。
宮本さんがおっしゃるように現代は食の多様化になっていますが注意しないと炭水化物ばっかりの食事になりかねません。心して生活しなくてはならないのでしょうね。
意外に糖尿と高血圧というのはこういうところで関係があるのかもしれませんね。
フードコートは、バラエティに富んでいるように見えて、栄養素の点からは、炭水化物しかありませんよね(笑)。
バイキングは、その点、「選択」できますのでとてもありがたいと思います。
お父さまの食事についても、是非、当記事で紹介した書籍を参考にしてください。
日本食って、基本的にはごはんをすすめる目的を感じますよね。
日本食のおかずは、すべからず、ごはんの引き立て役です(笑)。
通常、そのような引き立て役は、塩分を含んでいます。
どうやら、無関係ではなさそうですね…。
ただ今読書中ですわ。いゃー、刺激的な本ですねえ。感想は後日に。それにしても宮本さんのおすすめの本は、私にはうれしいばかりです。
金曜日の夕方、激しい雷があり、落雷の影響で、ルーターが壊れてしまいました。
やっと今、インターネットと電話の回線が繋がったところです。
落雷の影響による修理依頼が多く、ルーター交換まで二日間、情報孤立(大げさですね)していました(笑)。
ところで、ご紹介の本の読後感想、是非、聞かせてください。
私も、毎日、「現場」で、高齢者の方に食事の注意を呼び掛けています。
皆さんが、健康で長生きできるといいと思います。