有酸素運動の最適化≪前篇≫

先日、gtoさんから、有酸素運動の際の心拍数に関する、貴重なデータを頂きました。

そこで、私自身の経験と、今回頂いたデータを重ね合わせて、血糖値と心拍数と運動に関する「三角関係の仮説」を検証し、これを、まとめておきたいと思います。

この「仮説」の前提は、スポーツの強化のためのものではなく、血糖と健康管理であることをおことわりしておきます。

まず、糖尿病管理のための運動療法について、再度、確認しておきましょう。

下記のロードマップをご覧ください。

画像


これは、糖尿病管理を、最適に行うためのロードマップです。

このなかで、運動は二つの目的別に、筋トレなどのレジスタンス運動と、ウォーキングやジョキングなどの有酸素運動に分類されています。

セミナーでは、この、すべてを詳細に解説していますが、それを文章で説明するとなると…、本一冊になってしまいますので(笑)、全体像は過去記事を合わせてお読みいただき、推察していただけるといいと思います。

あるいは、この点は、拙著にも詳細を記していますので、ご購入いただければ幸いです。



質問については、いつでも承ります。

今回の記事では、有酸素運動に焦点をあてます。

さて、有酸素運動とは、一体、何ぞや?

それは、筋を収縮させるためのエネルギー源(ATP)を、主にミトコンドリアを介した「酸化機構」によって、作り出すような運動を指します。

エネルギー源は、蓄えられている体脂肪なのです。

仕組みが複雑なので、生成に時間はかかりますが、多くのATPを作り出すことができます。

一方、筋トレなどのレジスタンス運動では、主に、筋に貯蔵されているグリコーゲン、即ち、糖がエネルギー源になっているのです。

この糖は、素早くATPに変換することができますが、運動継続時間と、運動強度の維持に限界があります。

いずれも、主にと、ここを赤文字にしましたが、それには意味があります。

この二つの仕組みは、常に、ハイブリッドに働いているからです。

どちらか一方ということはなく、運動の強度や種類によって、働く比率が変わってくるんです。

よく、筋トレなどのレジスタンス運動を、無酸素運動と表現しますが、これは、糖の分解の初期には、酸素を介さないという意味であって、無呼吸運動ということではありません。

筋グリコーゲンからのATP生成も、運動強度によっては、酸化機構に入り、有酸素的に分解されるのです。

また、強度が強すぎると、糖はATPではなく乳酸を生成してしまいますが、この乳酸も、運動強度が落ちれば、酸化機構によって、ATP生成の原料となります。

現に、拙著でも、運動の際の呼吸法についても、詳細に解説しています。

エネルギー生成が、解糖か酸化かの境目は、実は、呼吸の有無ではなく、運動強度だったんです。

少し、難しい話しになりましたが、問題は、どうすれば血糖値が下がるか!ですよね(笑)。

筋トレなどのレジスタンス運動では、筋に蓄えられているグリコーゲン、即ち、糖を消費するのですから、一見、血糖値がガンガン下がるように思います。

ところが、実際には、運動直後は、あまり下がらないのです。

一方、脂肪が主なエネルギー源になっている有酸素運動の場合は、これが、よく下がるんです(笑)。

何故なんでしょう?

私は、これを、実質的な筋収縮の継続時間なんだと考えています。

-----続く-----











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