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zoom RSS 糖尿人こそ、持久力と瞬発力の両立が必要!

<<   作成日時 : 2010/10/19 17:30   >>

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もしも、あなたが市民アスリートならば、競技の内容によって、異なったトレーニングを行わなければなりません。

例えば、ラグビーもトライアスロンも、過酷な競技という点では、一致しますよね。

しかし、運動に必要なエネルギーのシステムは、まるっきり違うのです。

仮に、あなたが市民アスリートでないにしても、糖尿病の持病があるのならば、この話には重要な示唆がありますよ(笑)。

運動が苦手な方も、どうか、最後までお読みください…。

さて、かの釜池先生は、糖質ゼロの食事で、トライアスロンを完走するそうです。

しかも、タイムも良いのです。

こんなことが、可能なのでしょうか?

結論から言うと、可能だと思います。

しかし、それは、糖質制限しているから…ではありません。

それは、トレーニングの賜物以外の、何物でもないのです。

以前、糖質制限で持久力が上がるという、江部先生の説に、僭越ながら反論させていただきました。

2年前の記事ですが、下記です。
http://rise-up.at.webry.info/200809/article_1.html

糖質制限で、脂質代謝がアップしても、実は、運動能力は上がりません。

トライアスロンのような持久的競技では、脂肪酸をエネルギー源にした酸化機構が優位に稼働しています。

一定のペースを維持したり、上り坂や向かい風など、運動強度が上がってしまような状況で上手にペースダウンできるようなスキルを身につければ、グリコーゲンをエネルギー源にするシステムを、最大限、節約することができます。

ラストスパートはできませんが、一定のペースがそこそこならば、好タイムも期待できるというわけです。

脂肪の貯蔵量は膨大ですから、トライアスロンの一つや二つで、枯渇することはありません。

1sの脂肪で、7200kcal分のエネルギー源となります。

そのためには、グリコーゲン代謝が主になってしまわないように、ぎりぎりの心拍数を維持しつつ、タイムアップを図るトレーニングが必要になります。

筋グリコーゲンは、通常、1500kcal分の貯蔵しかないのです。

これが、エアロビックトレーニングです。

運動をやったことが無い人が、糖質制限したからといって、トライアスロンを完走できる訳ではないのです。

糖質制限=持久力向上という式は、成り立たないのです。

トライアスロンに限らず、持久的な競技すべてに言えることです。

運動経験の少ない人は、すぐに、グリコーゲン代謝が働いてしまいます。

さらに、筋グリコーゲンからのエネルギー生成が乳酸生成に変わるレベル(これを、乳酸性作業閾値といいます)も低く、簡単にいえば、すぐにバテテ、動けなくなってしまうのです。

これは、トレーニングでアップするしかないのです。

一方、ラグビーの場合は、ダッシュと、ぶつかり合っての力くらべとなります。

この場合は、グリコーゲン代謝が優位に働いています。

何故かといえば、素早く、強い力が必要だからで、グリコーゲン代謝は、そのために素早く働き、大きな力を出せる、速筋に多く蓄えられています。

脂肪酸の酸化機構からのエネルギー生成では、間に合わないんですね。

酸化の仕組みは、大量のエネルギー源を作ることができますが、過程が複雑で、生成に時間がかかるのです。

となると、ラグビーのように瞬発力を必要とする競技では、筋に貯蔵されているグリコーゲンが多い方が有利です。

その貯蔵量を増やすには、筋を大きくすることです。

そうなれば、パワーもアップしますよね。

そのために、ラガーマンは筋骨隆々を目指すのです(笑)。

さらに、体重が増えれば、体当りに強くなります。

このように、プロ、又は、オリンピックレベルの競技スポーツで考えると、持久力と瞬発力を両立させることは、容易ではないのです。

トレーニングの内容が違うからです。

それは、必要とするエネルギーシステムの違いからきています。

この二つの「力」のバランスを、極限まで要求される競技が、陸上やスピードスケートの中距離走でしょう。

400や800mも半端ではありませんが、今や、1500や3000mでさえ、持久力と瞬発力の両立が必要な時代です。

さて、我々糖尿人には、どちらの「力」が必要なのでしょうか?

筋が大きくて、瞬発力がある方が有利だと思いますか?

それとも、持久力に優れていた方がいいと思いますか?

答⇒⇒⇒両方です!

筋は、糖(グリコーゲン)の貯蔵庫なのですから、多く貯蔵できた方がいいですよね。

ところが、筋は、一定のグリコーゲンしか貯蔵できません。

そこで、消費⇒貯蔵という循環を回していくことが必要となります。

そうすれば、インスリンの自己分泌を節約しつつ、血糖値を下げることができるのです。

私は、それを、「筋グリコーゲンの好循環」と呼んでいます。

これは、筋トレ「かんたん体操」で得ることができます。

糖(グリコーゲン)の貯蔵?

使ったのだから補給する?

そうです…我々にとっては、それこそが問題なのです。

何しろ、糖質はストレートに血糖値を上げてしまいますから。

そこで、「事前摂取」という裏ワザを開発しました(笑)。

その話は、後程。

このように、瞬発力やグリコーゲン代謝が必要だからとって、持久力や脂質代謝が不必要なわけではありません。

できるだけ長時間、運動できる能力は、食後血糖値の調整幅を広げてくれます。

このあたりは、拙著に、分かりやすく、かつ、詳しく書いてありますので、宜しくお願いします。

オリンピックやプロのレベルではなく、市民アスリートであったり、ましてや、対糖尿アスリート(笑)の場合は、両立は可能であるばかりか、最適なものなのです。

持久力と瞬発力の両立は、実は、「健康」へ続く道だったんです。

極限まで高める必要はありません。

あなたなりに、マイペースで継続することです。

このような、運動と筋の関係、あるいは、糖尿病との関わり、教えてくれるドクターはいませんよね(笑)。

本当は、そのような指導があれば、多くの方の運動に対する意識が変わると思うのですが…。

ひたすら、一日一万歩ですか…。

しかし、持久力と瞬発力の両立(といっても、「健康」レベルで)という、この話を否定するドクターもいないと思います。

拙著は、多くのドクターから(勿論、監修の平野先生を含めて)、「その通り」と、お墨付きを頂いています。

皆さん、分かっちゃいるけど、ご自身の体験として捉えられないのでしょうか…。

運動は苦手なドクターは、少なくないですよね。

私は、指先から血を絞り出しながら(笑・SMBGのことですよ)、実践し、実証し、たどり着きました。

何しろ、根っからの体育会系です(笑)。

拙著では、誰にでもできる持久系の有酸素運動については、あえて、軽くしか触れていません。

それよりも、より、とっつきにくい、筋トレ系の運動を、「かんたん体操」として、分かりやすく紹介しました。

この、組合せこそが最適なんです。

そうです。

これが、クロストレーニングです。

それが、糖尿病の運動療法のすべてなんです。

どうか、皆さん、運動の効果と、その必要性について、ご理解ください。

このブログは、そのためにあります。

ご質問があれば、お気軽にどうぞ!






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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
shoさんこんばんわ(^-^)
今日の記事、とても参考になります!

持久力と瞬発力の両立。プロレベルの両立でなくても良いですよね!各個人に合ったレベルで両立すること、これが糖尿病に対する『運動療法』ですね゚+。(*′∇`)。+゚

まあ、運動を続けているとおのずと『さらなる向上心』に火が点く人は多いと思いますし(笑)それがさらなる『健康』につながりますね(≧ω≦)

実は、shoさんの『かんたん体操』の著書をリハ室に持ってきております。
もしご許可をいただければ、外来入院問わず、糖尿病の運動療法されている患者様にも、勧めさせていただいと思っています。

私もまだまだ自己を高めていきます!

shoさんこれからもよろしくお願いします!
蝶々
2010/10/19 20:30
蝶々さん、おはようございます。

是非、皆さんに拙著をご紹介ください。
皆さんの糖尿病改善のお役に立てるものと思います。

ありがとうございます。

ところで、速筋、遅筋、両方鍛えましょうという、欲張った話なんですが(笑)、それを、各人の体力レベルや、ライフスタイルにマッチングさせて、無理なく行うことなんだと思います。

そのためにも、まずは、筋トレ「かんたん体操」でベースを作り、さらに、何か一つ、スポーツに取り組むといいと思います。

テニスでもいいし、バレーやフットサルでもいいし、ランニングやジョキングでも構いません。

そうすれば、無理なく、楽しみながら、持久力と瞬発力を養い、相乗効果を得ることができるでしょう。

仰る通り、私も、『さらなる向上心』に、火をつけています(笑)!
sho
2010/10/20 07:43
朝も下半身の筋トレを加えるように
なった生駒山です。この頃、夜は
帰宅が早いと筋トレしてからウォーキング
に出るようにしております。
遅い場合は、ウォーキングのみにして
おります。なんせ、ウォーキング中毒ですから。
筋トレで思うのですが、最初は20回くらい
しかできなかった腹筋が毎日やっていると
100回ぐらいできるようになるのは、これは
どういう原理なんでしょう。乳酸の問題なんで
しょうかねえ。
生駒山
2010/10/20 07:59
生駒山さん、おはようございます。

筋トレ+ウォーキングで、中長期的に血糖値をコントロールしていくことが可能になりますね。

また、筋の衰えを最小限にして、いつまでも若々しい、生駒山さんでいてください。

ご質問は、筋トレの反復と継続…ですね。

まずは、神経経路の効率化が図られます。
「慣れる」ということです。

「慣れ」によって、その運動を軽く感じるようになったり、回数が増えたりします。

次に、筋肥大があります。

筋力が強まるということです。

この筋肥大により、回数を増やすことが可能になりますよね。

さらに、筋持久力、つまり、乳酸性作業閾値が上がります。

乳酸生成を最小限にして、グリコーゲンを使いきれるようになるのです。

この時点で、トレーニング強度を上げていかないと、筋力は伸びていきません。

こうして、筋との追いかけっこが続きます(笑)。

乳酸については、かなり、奥が深いものです。

後程、本文に書きたいと思います。
sho
2010/10/20 08:30
こんにちは。
ブログ拝見いたしました。

糖尿病の改善に筋肉を鍛えるというのは、私としては初めてでした。
是非、本を買って勉強したいと思います。
糖尿病改善ドットコム
2010/12/23 16:57
糖尿病改善ドットコムさん、おはようございます。

コメント、ありがとうございます。

筋は、糖の貯蔵庫になります。

この、貯蔵された糖を使わない状態を、運動不足というんですよね。

さらに、この貯蔵庫は、年齢とともに、衰え、小さくなっていきます。

糖尿病の発病と筋は、密接に関係しているといえます。

この点も、拙著に詳しく書いていますので、是非、最寄りの書店、又は、ネットブックショップでお求めください。

宜しくお願いします。
sho
2010/12/24 07:18

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