岡田ジャパン…、頑張ってますね! 是非、予選リーグを突破して欲しいと思います! ところで、選手の栄養補給って、どうなっているのでしょうか…。 食材を持ち込んで、和食中心のメニューのようですが、昨日はテレビで、本日の読売新聞には関連の記載がありました。 次の試合は、25日早朝(日本時間)ですので、今頃、選手達は、炭水化物中心の食事をしているはずです。 試合48時間前は、徹底した炭水化物中心の食事になるそうです。 これは、「カーボ(又はグリコーゲン)ローディング」という食事法です。 筋グリコーゲンが枯渇するまでトレーニングで追い込み、その後、休息に加えて、炭水化物を多めに摂取します。 筋が糖を取り込むには、ある程度の時間を要しますので、これを48時間かけて行うのです。 こうすることによって、筋はより多くのグリコーゲンを貯えることができます。 日本チームは、後半残り15分になると、極端に運動量が落ちてきますが、これは、精神論では片付けられません(笑)。 実は、スタミナは、乳酸性作業閾値と、筋グリコーゲン貯蔵量に関わっているのです。 ここではまず、サッカー競技と筋の関係を解説しましょう。 サッカーという競技は、1試合に10q以上走るといわれています。 10qといっても、陸上競技のように、一定のリズムで走る訳ではありません。 ダッシュとジョグを繰り返し、時としてはジャンプし、急激にストップしたり、向きを変えたりします。 10qという距離を、一定のリズムで走る場合は、遅筋がメインとなり、エネルギーも脂肪中心となります。 どこまで、遅筋の効率を上げられるかが勝負です。 10q走では、ゴール前のダッシュが勝敗を決めますが、この時こそ、筋グリコーゲン中心のエネルギーシステムに切り替わり、どこまで乳酸生成に耐えられるか…という勝負になります。 ところが、サッカーでは、「動きを変える」度に、筋グリコーゲンを消費していきます。 また、急激な動きでは、ATP生成が間に合わず、乳酸の生成も多くなってきます。 乳酸は、ジョキング時には遅筋のエネルギー源として消費されますが、試合では、乳酸値が下がるのを待っている余裕はありません。 そこで、後半には、血液中の乳酸値も蓄積によって上がってしまい、重ねて、筋グリコーゲンの枯渇という状況になります。 これが、後半のスタミナ切れの正体なのです。 勿論、試合中にも糖質は補給しています。 糖質にクエン酸を加えたドリンクのようです(プラス、ビタミンB1)。 実に、理にかなった補給です。 クエン酸もビタミンB1も、糖の補給を手助けしてくれるのです。 私も、バレーの試合の時には、選手には100%のオレンジジュースを水で半分に希釈したものを推奨しています。 試合中や、ハーフタイムの補給では、糖質が多すぎると、大量のインスリン分泌を招き、血糖値が下がりすぎてしまう懸念があります。 糖尿人でなくても、運動と血糖値は密接な関係があるんですね。 また、一気に補給しても、筋はそうそう急激に糖を取り込むことはできません。 そこで、試合途中の補給は、こまめに摂るしまないのです。 スポーツには、戦略や戦術が重要です。 また、トレーニングや技術の向上も必要です。 もう一つ、栄養補給という重要なテーマがあるんですね。 我々も、運動と食事という切っても切れないテーマを持っていますよね。 筋の働きには法則があり、栄養素にはそれぞれの役割と働きがあります。 炭水化物=悪ではなく、炭水化物には炭水化物の働きがあります。 あくまでも我々には一定の制限があるだけなのだと捉えたほうが良いと思います。 体質なのだから、仕方ありません。 一方、どうしても炭水化物は摂らなければならないとする考えも、どこかゆがんでいると思いませんか? その考えが、よりによって、糖尿人に多いのですから…。 スポーツに限らず、体を動かすという事は生きること、同時に、食べることも生きること。 だからこそ、運動も楽しく、食事も楽しい! 生きていく形はさまざまです。 時と場合、状況に合わせ、最適な運動と食事を組み合わせて、生きていくことを楽しみたいと思います。 岡田ジャパンの選手達も、食事はすごく楽しみなんだそうですよ(笑)。 頑張れ、ニッポン! |
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モンチ 2010/06/22 11:22 |
モンチさん、もう少し追加情報下さい。 |
sho 2010/06/22 16:09 |
スクワットは、5分で50〜60回 |
モンチ 2010/06/22 17:19 |
モンチさん、おはようございます。 |
sho 2010/06/23 07:29 |
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