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zoom RSS 筋と糖尿病の関係

<<   作成日時 : 2010/05/18 08:49   >>

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血液中のブドウ糖濃度、これが血糖値です。

このブドウ糖が筋や肝臓に取り込まれることで、血糖値が下がります。

まずは、肝臓に取り込まれるのですが、仮に、筋に蓄えられているグリコーゲン(ブドウ糖は、このグリコーゲンに変換されて、蓄えられています)が枯渇した場合、肝臓よりも筋への貯蔵が優先されるんですよ。

筋へのブドウ糖貯蔵は、それほど重要なのです。

肝臓は、糖を糖新生によって作り出すことができます。

しかし、筋グリコーゲンがなくなってしまうと、体の活動に支障が出てしまいます。

活動できなければ、「食」にありつけません…。

我々のDNAは、生き抜いていく為のプログラムをしっかりと構築しています。

さて、この筋に蓄えられているグリコーゲンなのですが、全部の筋がグリコーゲンを主に蓄えているわけではないのです。

グリコーゲン貯蔵量が多いのは、速筋と呼ばれる筋です。

この速筋は、白筋とも呼ばれ、大きな力を出す時に活躍する筋です。

糖尿病には、ウォーキングが良いといわれますが、実は、ウォーキングなどの軽めの運動では、遅筋(赤筋)といって、主に脂肪をエネルギー源にする筋の方が優位に働いているのです。

この遅筋は、筋細胞にミトコンドリアが多く、このミトコンドリアが赤い色をしていることで、赤に見えるといわれています。

遅筋では、ミトコンドリアを介して、脂肪を二酸化炭素と水に分解する過程で、ATP(筋エネルギー源)を生成します。

筋には、この二つの他、中間的なピンク筋というものもあります。

運動によって血糖値が下がるのは、筋にブドウ糖が取り込まれる為なのですが、筋収縮が起こると、インスリンに依存せずに、糖トランスポーターのGLUT4が細胞表面に上がってきて、糖を取り込んでくれるからなのです。

軽めの運動であっても、全身の筋やエネルギーシステムはいつでもハイブリッドに動いていますから、筋収縮の時間が長いほど、血糖値は下がる訳です。

ところが、ここで一つ問題があります。

先の速筋なのですが、使わなければ加齢に伴い、確実に衰えてしまうという事なのです。

パワーだけでなく、筋容量も小さくなってしまいますので、糖の貯蔵量も減少してしまいます。

現代社会の日常的な活動では、この速筋を使うことは、めったにないでしょう…。

糖尿病が、加齢と共に顕在化することと、なぜかリンクしているのです。

貯蔵量が減れば、余剰の糖質は中性脂肪として蓄積されます。

加齢に伴い、皆さん、体格は良くなりますが(笑)、これは、筋容量が減り、中性脂肪が増えた証しです。

悪循環ですよね。

そこで、抜本的にこの問題に立ち向かうには、やはり、筋トレも必要だという事も、ご理解いただけるでしょう。

筋グリコーゲンの好循環が必要です。

筋グリコーゲンは、貯蔵の際に水を伴います。
このため、浸透圧が生じ、貯蔵は一定量に保たれます。

この、筋グリコーゲンを消費するような運動、これが筋トレです。

消費されれば、それだけ取り込むことが可能になります。

また、普段使わないような負荷を筋に与えることで、筋は肥大しますので、その貯蔵量を増やすことができるのです。

これが、筋グリコーゲンの好循環です。

筋量が増えれば、基礎代謝も増え、消費エネルギーも大きくなりますので、余計な脂肪のつきにくい体になります。

目標としては、少し長い目で見なければなりませんが、このような筋トレと、食後の血糖値を下げるという、直近の目的を持った有酸素運動、この二つの運動戦略の組み合わせを「クロス・トレーニング」と呼んでいます。

また、「チョッときつい」と感じるくらいの運動が、グリコーゲンの解糖と、中性脂肪の酸化が丁度、五分五分になるポイントです。

この、「チョッときつい」運動のレベルを上げることが、心肺機能を含めて、総合的な体力を上げることとなり、このレベルを上げることで、運動による糖尿病管理の幅が広がります。

このレベルが上がれば、運動を前提として、糖質摂取の幅が大きく広がります。

また、「健康」にも近づいてきます。

糖尿病にとっての運動は、実は、インスリンに匹敵するものなのです。

β細胞が元に戻らない以上、筋を知り、筋を使いきることが、長い目で見れば、糖尿病管理の決め手なのだと思います。

糖尿病と筋、切っても切れない関係だということ、ご理解いただけましたでしょうか。





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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
質問があるのですがH
Ren
2010/11/18 18:24
Renさん、どんな質問でしょうか?

構いませんよ。
sho
2010/11/18 20:26
専門用語がピンと来なくて無知ですみませんm(__)m
筋肉脂肪内細胞と
筋肉脂肪外細胞なんですが、
筋肉の内側と外側と考えて良いんでしょうか?
遅筋細胞内脂肪
↑筋肉内の赤筋

速筋細胞内脂肪
↑筋肉内の白筋

と解釈して良いのでしょうかP



質問側なのに遅くなってすみませんでした
2010/11/21 08:39
Renさん、こんばんは。

今一つ、質問の主旨が飲み込めませんが…、筋に限らず、脂肪細胞は存在しますよ。

例えば、肝臓などの内臓にも脂肪細胞は存在します。

速筋と遅筋ということであれば、双方ともに脂肪細胞は存在します。

速筋、遅筋の差異は、ミトコンドリアの多少にあります。

すみません…、ご質問の主旨が分かりませんでした(汗)。
sho
2010/11/21 19:32

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