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zoom RSS インクレチン効果の低下が、糖尿病の主因?!

<<   作成日時 : 2010/05/12 17:27   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 8 / トラックバック 0 / コメント 2

先日も紹介しましたが、下記の著作、インクレチン製剤を服用している方は、是非、一読をお勧めします。

なるほどと納得できるところや、大変に勉強にもなります。

しかし、それでもなお、違和感…があり、それは違うだろうと思うことがらもあるのです。

先の記事では、それを「病気」と「体質」という切り口で考えてみましたが、もう少し、掘り下げてみたいと思います。

その著作は、下記です。

≪糖尿病に克つ 新薬最前線≫


まず、【インクレチン効果】につて、まとめてみましょう。

すい臓のβ細胞からインスリンが分泌されるには、以前は、血中の血糖値の上昇であると考えられていました。

ところが、最新の研究では、それだけでなく、その他のインスリン分泌スイッチがあることが分かったのです。

今では、3つのスイッチがあることが知られています。

@血液中のブドウ糖
A消化による神経刺激
B食物が入ってきたという腸管の刺激だけで反応するメカニズム

この、Bをインクレチン効果といいます。

特に、このBは、より効果的で、より高度なインスリン分泌に欠かせないのだそうです。
(Aについては、臨床効果を高めるような薬の開発はなされていないそうです)

ところが、我々は、このインクレチン効果が乏しく、腸管から分泌されるインクレチン効果を促す、GLP-1というホルモン濃度が低くなってしまっています。

著者は、ここで、パラダイムシフトを行っています。

即ち、糖尿病だからではなく、インクレチン効果が低いから、糖尿病になった可能性を指摘しているのです。

GLP-1によるインクレチン効果は、一方で、グルカゴンの分泌を抑えますので、インスリンの働きを助長するであろうことは、想像に難くありませんね。

グルカゴンは、すい臓のα細胞から分泌されるホルモンで、肝臓のグリコーゲンを解糖して、血液中に還元する働きがあります。

ちなみに、著者は、このグリコーゲンの還元を、「筋や肝」と記していますが、筋グリコーゲンは、血液中に還元することはできません。
これは、勘違いです。

筋グリコーゲンは、エネルギー源としてのみ、使用可能です。

肝グリコーゲンは、脳へのブドウ糖供給を主な目的としており、仮に枯渇しても、肝臓は糖新生によりブドウ糖を生成することが可能です。

また、GLP-1が不足すると、胃から腸への食物の通過速度も速まるのだそうです。

ここにも、実に興味深いヒントがありますよね。

ところが…です…。

著者は、見事に脱線してくれるのです。

こうです。

≪胃から腸への通過速度が速くなる⇒食べてもすぐに腹がすく⇒大食い⇒食後高血糖が起こりやすくなる≫

笑えますね。。。

折角、発想の転換をしたのに、やっぱり、固定観念に縛られていませんか?

私は、こう思います。

インクレチン効果の減衰は、インスリンの効率を下げ、グルカゴンとのバランスを欠いてしまう。
さらに、消化吸収が早くなり、インスリン分泌の遅延や、インスリンの分泌不足で、血糖値はたちまち上がってしまい、血糖値を適正に下げることができない。

いかがでしょうか?

著者が転換した発想は、病気の成り立ちであって、糖尿病患者は、暴飲暴食者だという固定観念からは、脱却できていないようです。

大食い⇒食後高血糖も、高糖質の摂取⇒食後高血糖の間違いでしょうね。

著者は、糖質が血糖値を上げることを認めていながら、それを防止するには、≪ゆっくり食べること。野菜などを先に食べること≫と、これもまた、固定観念そのものです。

糖尿病患者は、≪腹八分≫だそうですよ、皆さん。

血糖値を上げる栄養素は、糖質なのは分かっているのですから、その糖質摂取を、どのように管理するかは、至極、当然の結論だと思います。

いわゆる、薬の「二次無効」も、食後高血糖への対処を怠ったことが主因なのではないでしょうか。

いくら薬を増やしても、糖質を50〜60%も摂り続ければ、食後血糖の管理はできません。

その他にも、突っ込みたくなる点は、沢山あります。

どうか、それはそうだ、それは違うと、ご自身で読んで、考えてみてください。

インクレチン製剤については、実に丁寧に、分かり易く解説されていますよ。

しかし…毎日、糖尿と向き合っている我々だから…分かることも、医者という立場では、見失ってしまうのかと、少しさびしくなります。











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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
shoさん こんにちは

・薬至上主義 病気は薬で治すのが常

・医者は栄養学を学んでいない

この辺が問題でしょうか? また、権威がつくほどパラダイムシフトは難しいのでしょうね、きっと。
おやしらず
2010/05/13 22:16
おやしらずさん、こんばんは。

そうですね…、権威などと喰えないしがらみに、何の意味があるのかと思います。

>医者は栄養学を学んでいない
それと同時に、栄養士が医学的機序を学んでいない…。

おまけに、その栄養士に、まる投げ状態ですからね。

全く、さむけがしてきます。

今日は、上志津店でセミナーを行ってきましたが、色々な気付きがありました。

後ほど、ブログアップしたいと思います。
sho
2010/05/14 00:06

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