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zoom RSS 脂質のゆくえ

<<   作成日時 : 2009/09/28 09:36   >>

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表現するのが大変難しいテーマですね…(笑)。

しかし、今一度、このテーマを整理しておきたいと思います。

難しい化学式は省略します。

食品から摂取する脂質は、概ね、脂肪酸から成り立っています。
摂取すると、リンパ管経由で血液中に流通します。

脂溶性の栄養素はリンパ管経由で、水溶性栄養素は肝臓経由で血液中に流通します。
脂質は脂溶性ですので、リンパ管経由となります。

脂質の役割は、「糖尿病の食事療法に関する論議B」で書いたように、細胞膜の原料、体温の保護、脂溶性ビタミンなどの吸収、ホルモンなどの分泌量のコントロール等、いずれも重要な役割を担っています。

このように、脂質は、体の機能調整や細胞の組成(中性脂肪ではありません。細胞膜です)に使われることになります。

まずは、役割に添った形で消費されます。

脂質は、長時間に渡って血液中を循環しますが、これは私見ですが、上記のような脂質の役割から、次の食事との間のブランクを作らずになるべくコンスタントに使われるよう、そのような仕組になっているではないかと思います。

糖質の吸収の早さと対照的ですよね。

同時に、脂肪細胞に蓄積されている中性脂肪は、脂肪酸とグリセロールに分解され、これもまた血液中に還元され、流通しています。

血液中の脂肪酸は筋などに取り込まれた後、水と二酸化炭素に分解される過程で、エネルギー源であるATPを組成します。

これを、酸化機構のエネルギーシステムといいますが、体は常に動いていますので、大なり小なり、これも常に行われています。

ミトコンドリアの存在する器官では、常にこの酸化機構が働いているのです。

血液中には摂取した脂質由来の脂肪酸と、蓄積している中性脂肪由来の脂肪酸が混在していることになります。

余剰となった脂肪酸は、再び、中性脂肪として肝や筋、あるいは皮下脂肪や内臓脂肪として戻されますが、この脂肪酸が、摂取した余剰分なのか、脂肪細胞中から分解された中性脂肪由来のものなのかは、判然としません。

従って、摂取した脂質が、イコール脂肪細胞中の中性脂肪とはいえないということです。

脂質を摂取すると、消化管抑制ポリペプチドというホルモンが分泌されますが、これは、脂肪酸とグリセロールの分解を促す一方、余剰の脂肪酸を中性脂肪に戻す働きを促進してしまうことも、「糖尿病の食事療法に関する論議B」に書いてあります。

人の体は、実に合理的にできています。

余剰分は、ガッチリ蓄えるようにできているんですね。

この脂質の働きと、糖質を比較すると、両者がより鮮明になってくると思います。

糖質は、肝臓経由で血液中に流通し、筋と肝にグリコーゲンとして取り込まれた後、エネルギー源であるATPに変換されます。

そして、筋や肝に取り込めなかった余剰分は、そのまま脂肪細胞中に中性脂肪として蓄えられるのです。

糖質においては、余剰分=中性脂肪と考えていいと思います。

何故ならば、筋グリコーゲンは再度血液中に戻されることなくエネルギーとして活用され、肝グリコーゲンは、血液中に還元された後、脳の活動に使われたり筋に戻され運動エネルギーとなりますが、余剰分が出るほど潤沢ではないのです。

血液中に余剰分が出るとすれば、それは糖質の過剰摂取(運動量と対比して)です。
それは、即ち、中性脂肪の蓄積となります。

勿論、我々の血糖値は常に高めですが、それは第一には調整機能の異常であり、その要因としての運動不足や過剰な糖摂取が考えられます。

筋の活動と密接な乳酸という物質がありますが、乳酸については後ほど詳しく書きたいと思います。

一方、脂質は中性脂肪分解を促進するホルモンの分泌を促し、摂取によって代謝自体が活性化されるのです。

この働きと、再合成する相反する働きが共存します。

結果として中性脂肪蓄積が増えたとしても、それが過剰摂取なのか、あるいは運動不足なのかといった短期的な視点ではなく、生活全般から中長期的に判断する必要があるでしょう。

栄養素である脂質は、エネルギー源である前に、体の機能調整や細胞の組成(中性脂肪ではありません。細胞膜です)に使われます。

そのため、必須のものがあります。
タンパク質も筋の原材料ですから、同じですね。

一方、糖質はエネルギー源そのものです。
糖質であれば、何でもエネルギー源になりますので、必須のものはありません。

糖質は、栄養素…というよりも、エネルギーそのものと言ったほうがいいのではないかと思います。

余剰のエネルギー源は糖であれ脂肪酸であれ、貯蔵されます。

脂質においては、摂取過剰だから再蓄積されるというだけでなく、脂質代謝が活性化し、その結果多くの中性脂肪が分解され、余剰が出たという可能性もあるということですね。

勿論、運動が十分であれば、余剰に関する問題はないことですし、運動不足であれば、脂質であれ糖質であれ、貯蔵の方向へ向かうことは間違いありません。

血液中に流通する脂肪酸にせよ、糖にせよ、直接血液中で使われる訳ではありません。

運動すると、血液中のブドウ糖が燃焼してなくなるのではりません(笑)。
筋に取り込まれるから、血糖値が下がるのです。

脂肪酸にしても糖質にしても、各器官に取り込まれた後、再合成され、あるいは血液中に還元されて、始めて使われるのです。

血管や血液は、体中に張り巡らされたハイウェーのようですね。

脂質のゆくえにつきましては、できるだけ簡便な図にしたいと思います。

できあがりましたら、また、本文に書きたいと思います。

いかがでしょうか…。

分かりやすかったでしょうか…。
















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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
解説ありがとうございます。

今はざっと見ただけですので、後日、以前の解説も含めて、じっくり読みたいと思います。

> 脂質は、長時間に渡って血液中を循環しますが、

そっか。長時間、というのがポイントですね。
これならば細胞は「中性脂肪を多量に蓄積する」という意味で無理矢理、血液中から取り込む必要はないですね。
もしかすると、血液中の中性脂肪等の濃度が上がってしまえば、小腸での吸収がある程度、抑えられるかもしれませんし。

その一方で血液中の血糖濃度の上昇の場合、早く血糖を処理するために、糖 -> グリコーゲン -> 中性脂肪 の経路を辿ってしまう。

こんな感じでしょうか?
kk
2009/09/28 12:54
モウん、おはようございます。

糖は、大変使いやすいエネルギーなんですよ。
即、筋に取り込んで血液中に還元せずに直接ATPを生成することができます。

それに対して、脂質からATPを生成するには、少々手間がかかります。
その代わり、糖代謝に比べると、大量のATPを作ることが可能なんですよね。

糖は絶えず筋に取り込まれますから、早速使われ、脂質は元々蓄積があるので急ぐ必要が無い…。

そんな感じでしょうか…。



sho
2009/09/29 10:32

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