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zoom RSS 運動で逆に血糖値が上がってしまう場合の考察

<<   作成日時 : 2009/06/02 15:55   >>

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通常、食後に運動を行えば血糖値は下がります。
しかし、逆に上がってしまうこともあります…。

そこで、何故、上がってしまうのか…考えてみたいと思います。

MAMORUさんから教えていただいたブログのデータから、考えてみます。

下記のように血糖値が推移しています。

実験@
糖質50g(ごはん)摂取
食後1時間【206】⇒エアロバイク30分(1.5時間)【77】⇒2時間【193】⇒3時間【174】

実験A
糖質50g(ごはん)摂取
食後1時間【189】⇒1.5時間計測なし⇒2時間後【159】⇒3時間後【110】

勿論、一回の実験で結論付けることは出来ませんが、筆者の方は、運動でかえって血糖値が上がってしまい、しかも、長時間続いてしまうようだ…としています。

そのような見方もできると思います。

一方、別の見方も可能です。

この場合、食前の血糖値を測定していないことがネックですが、いくつかの推論を上げてみましょう。

まず、血糖値が運動後に上がってしまったという実験@ですが、30分の有酸素運動で血糖値は【77】まで下がっています。

しかし、【77】は、ある意味下がり過ぎで、その後はゆるやかに血糖値は上がってくるのが通常パターンだと思います。

ところが、ゆるやかにではなく、【193】まで血糖値が急上昇しています。

この場合、50gという糖質量が耐糖能を超えたことによるリバウンドとも考えられます。

順調に血糖値が落ちた実験Aと比べてみると、食後1時間の値に違いがあります。

血液中のグルコース量が多いほど、筋や肝への取り込みには時間を要しますから、200超えと200未満ではインスリンの負担も違うと思います。

運動すると、インスリンは不活性になりますが、その代わりGLUT4がインスリンに依存せず、活発になります。
しかし、GLUT4の量や活性度は、運動経験や筋量にもよりますので、この方の場合、筋収縮によるGLUT4活性よりも、インスリンを用いてGLUT4を動かした方が効果的だったとも考えられます。

また、この計測に使った機器も問題です。

私も以前つかっていた「フリースタイル」では、実に「意外な」数値が出る事が度々ありました。
機種によっては、30〜50は誤差の範囲です。

こうなると、なんともいえなくなってしまいますよね。

さらに、同じ糖質量であっても、耐糖能は日によって違いがあります。

一般的に、抗インスリンホルモンによる場合は、運動直後が運動前よりも高いはずです。
運動を中止すれば、直ちに副交感神経が優位になります。

一旦下がって、また上がるのは、下がり過ぎか糖質過多、吸収の遅れではないかと思います。

運動中は、交感神経系のホルモンが優位になりますので、基本的には血糖値を上げる作用が強くでます。
しかし、GLUT4の働きと、筋グリコーゲンの好循環が生じている場合は、通常、血糖値は下がるのです。

消化の遅い「蕎麦」などの場合、糖質量も多く、同時に消化に時間がかかりますので、私の場合もリバウンドを経験しています。

運動が終わってから、更にグルコースが流通するのです。

また、あまりにも運動開始が早い場合、消化に必要な血液が胃腸に十分に廻らず、消化遅れをきたすことがあるのではないかと考えています。

その場合も、一旦下がってリバウンドすることが考えられます。

そのことから、運動開始は、少なくとも1時間〜1時間半が最適だと思います。
血液中のグルコース量のことばかりでなく、胃腸も身のうち、胃腸の消化を助けることも必要です。

耐糖能以上の糖質を摂取した場合も、一旦、運動によって血糖値が下がっても、リバンドします。
この場合も、比較的長時間、高血糖が続くことになります。

逆の見方をすれば、運度量が糖質摂取量に見合っていなかったということです。

運動後に、血糖値が上がってしまう要因と対策をまとめます。

@運動前より運動後が上がってしまう

この場合は、アドレナリンなどのホルモンの働きの影響が考えられます。

運動自体、いわゆる「戦闘態勢」に入る訳ですから、血糖値を上げる要因となり、交感神経系ホルモン分泌が旺盛な方は、上がる可能性があると思います。

夜、寝つきが悪い方は、交感神経が活発かも知れません。

また、運動経験が少ない場合は、運動がストレスになることもあります。
ストレスホルモンもまた、血糖値を上げます。

≪対処≫
運動前が低過ぎないように注意する。
運動強度を下げてみる。

特に、筋トレなどのレジスタンストレーニングでは、血糖値が上がってしまうことがあります。
運動に慣れてくれば、心配ないと思いますので、無理せずに、軽いトレーニングから始めて、徐々に強度を高めてください。

あるいは、筋トレ後に、20分程度の軽めの有酸素運動を行って様子を見てください。
私の場合も、加圧トレーニングやり始めの頃、直後は運動前よりもやや高い数値、その後の有酸素運動後の計測で運動前よりも下がっていたという経験をしたことがあります。

また、軽めの運動にも関わらず上がってしまう場合は、思い切って、もう少し運動時間を延ばして検証して見てください。

A運動後に、一旦、下がってリバウンドする

この場合、運動後に下がり過ぎていることが考えられます。

二桁にまで下がれば、肝からのグリコーゲン放出があり得ます。
しかし、この場合は通常範囲で留まるはずです。
あるいは、基礎分泌が不足していると、更に上昇してしまうのかも知れませんが…。

180以上まで急激に上がる場合は、やはり、糖質量が過剰なのではないではないかと思います。
あるいは、消化吸収に遅れが生じたか、このいずれかの疑いが強いと思います。

≪対策≫

大きくリバンドする場合は、糖質量が多過ぎなかったか、運動によって、消化吸収を妨げなかったか…検証してみてください。

運動後に低過ぎる場合は、こまめに血糖値を測り、様子を見てください(特に、低血糖に注意が必要です)。
通常の範囲内であれば、自然な反応です。

いずれの場合も、測定器の誤差や耐糖能の変化という不確定要素があります。

検証を重ねて、My Stileを見出して下さい。












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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
早速実験してみた結果をエントリーしてみました。
http://aneofgg.blog20.fc2.com/blog-entry-41.html
で確認願います。
やっぱり運動後上昇してしまいました。
MAMORU
2009/06/03 00:45
糖質の多いラーメンの場合、運動しても確実に血糖リバウンドがきますね。逆にラーメン食べるなら運動しない方がいいかも?すら思います。結果は調査済みです。ライスに関しては、運動は間違いなく効果ありますね。
糖尿おじさん
2009/06/03 02:24
MAMORUさん、データ提供ありがとうございます。

【101】から30分のジョキングで、【91】まで落ちていますよね。
ここから徐々に上がっていきますが、これは、低血糖を警戒して肝臓からグリコーゲンが放出されているためと思います。
ある意味、正常な反応ですよ。
【101】から運動して、それ以上落とすことは低血糖を意味します。
代謝異常であれば、下手すると、そのまま低血糖です…。

運動前の血糖値は、【130】〜【160】がベストだと思います。
それならば、運動して下げる甲斐がありますよね(笑)。

食後血糖の推移を見ても、糖質制限とインスリンがアジャストしているようですから、ここで、戦略転換してみてはいかがでしょうか?

食後血糖を落とすことが目的ではなく、筋強化や心肺機能の強化に切り替えるんです。

あるいは、インスリンの量を、運動の際に減らせないかどうか…。
sho
2009/06/03 12:33
糖尿おじさんさん、こんにちは。

消化吸収のタイムラグでしょうね。
糖質量が多い場合、グルコースの流通量も多いですから、運動後にグルコーススパイクすることもあります。

仮に、どうしてもグルコーススパイクを抑えるのであれば、長時間運度を続けるしまありません。

糖尿おじさんさんが行ったように、4〜5時間のトレッキングならば、ラーメンの1杯や2杯、平気だと思いますよ(笑)。

でも、運動せずにラーメンいけますかぁ(笑)?

私は、自信ないなぁ…(笑)。
sho
2009/06/03 12:43
運動後、血糖が上がって普通でしょ?
これまで、糖尿と診断されたことは一度もありませんが、激しい運動中、血糖が下がって(40位)冷や汗や吐き気等がしても、継続して運動していると、そのうちに正常というか、その激しい運動がそんなに苦痛に感じなくなるなることは度々あります。当然、血糖値も80ぐらいに上昇しています。
すがも
2009/06/04 21:00
すがもさん、おはようございます。

血糖値【40】の運動は危険ですよ!
完全に低血糖(65以下)です!

私なら、【40】では昏睡状態になっていると思いますよ(汗)。

勿論、そうなれば、肝からのグリコーゲンの放出があり、血糖値は上昇するのが正常な糖代謝の作用です。

健常人では、通常、そこまで下がることもないと思います。

我々糖尿病患者は、日常的に健常人の皆さんよりも高めの血糖値です。

とりわけ食事の後は、摂取した糖質量に応じて血糖値があがるのです。

そこで、運動によって血糖値を落とす工夫をしています。

【80】という数値は、我々にとっては、超低空飛行の数値です(笑)。

我々の場合には、薬やインスリンの作用の相乗効果で、健常人にはない危険な低血糖があり得ます。

通常は肝グリコーゲンの放出で血糖値が上がらなければいけない状態の時に、薬やインスリンが効きすぎてしまうのです。

「代謝」というのは、本当に難しいですね。
sho
2009/06/05 05:25

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