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zoom RSS GLUT4と糖尿病

<<   作成日時 : 2009/05/30 12:42   >>

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糖尿病の管理には、食事と運動のコラボレーションが有効です。
また、ダイエットも同様に食事と運動の併用が必要です。

通常、運動によるエネルギー消費が糖尿病管理やダイエットに有効だといわれますが、実は、その有効性はエネルギー消費よりも糖輸送担体であるGULT4の活性化にあるのです。

KEYは、GULT4なんですね。

運動を開始すると、通常はインスリンの働きが抑制されます。
インスリンの働きは抑制されるのですが、代わりにGULT4の働きが活性化するのです。
そのために、血糖値が下がります。

筋収縮時には、GULT4はインスリンに依存せずに細胞表面に出現し、グルコースを取り込みます。

運動による血糖値の降下作用は、筋が多量のグルコースを利用できる組織であることが関係しています。

筋の活動によって消費されるグルコース量は、安静時に比較して、ウォーキングで3倍、もう少し強度の高いジョキングで5〜10倍近くに及ぶという研究報告があります。

ウォーキングのような軽度の運動では、人のエネルギーシステムとしては、酸化機構(いわゆる脂肪燃焼)が優位なのですが、同時に解糖システムも、ハイブリッドに稼動しているのです。

ジョキングのような中程度の強度の運動になると、解糖システムは更に活性化します。

「チョッときつい」と感じる程度の運動こそ、このハイブリッドシステムが最も効率的に稼動している状態です。
(ただし、ここでいう効率的とは、あくまでも糖尿病管理を目的とした場合であって、アスリートがストレングスを図るの場合の酸化機構と解糖システムの最適化については、やや違った考え方が必要です)

この「チョッときつい」と感じる時の運動強度は、乳酸性作業閾値(LT)の開始点となり、酸化機構から解糖システムに移行する境目なんですね。

つまり、ATP産生スピードが、酸化機構ではやや追いつかなくなり、その産生スピードの速い解糖システムの比率が高まってくるのです。

また、この「チョッときつい」を数値化するには、心拍計が有効です。

血糖降下という運動効果の持続時間は、筋グリコーゲンの貯蔵量が関係します。
また、どれ位、筋グリコーゲンを消費したかということがグルコースの取り込み量に関係してきます。

運動する⇒筋グリコーゲンを消費する⇒グルコースの取り込み⇒血糖降下という好循環が構築されるのです。

また、運動する(トレーニング効果)⇒筋量増量(基礎代謝アップ)⇒GULT4の増加・グリコーゲン貯蔵量の増大⇒血糖降下作用の拡大と、好循環のダブルパンチです!

トレーニングの継続によって、筋タンパクあたりのGULT4が増加します。
また、筋増大は、代謝容量を増大します。

さらに、脂肪減量によって、インスリン抵抗性の改善も期待できるのです。

ここ数日の、私のジョキングによる血糖降下を報告します。
いずれも、昼食後1時間〜1時間半開始の約30分の運動(ジョキング)となっています。

5/18 運動前【210】⇒ジョキング後【97】
5/20 運動前【198】⇒ジョキング後【114】
5/22 運動前【168】⇒ジョキング後【80】
5/25 運動前【194】⇒ジョキング後【79】
5/27 運動前【156】⇒ジョキング後【87】

ジョキングですから、ウォーキングよりも高強度となり、ややキツイと感じる程度の運動です。
良く下がってますね!

一方、運動不足の場合の、負の循環を考えてみます。

慢性的な運動不足は、肥満や糖尿病におけるインスリン感受性の低下(インスリン抵抗性の増大)を招きます。

例えば、1週間、なにもせずに休養するだけで、筋のグルコース取り込み能力やインスリンの作用低下が起こるという研究もあります。

動かない⇒筋グリコーゲンが満杯⇒グルコースを取り込めない…という負の循環ですね。
また、加齢による筋力や筋量の減少⇒筋グリコーゲン貯蔵量減少⇒運動能力の低下というダブルパンチです!

負の循環のダブルパンチをくらったら、それこそノックアウトですよね。

我々にとっては、このGULT4の働きを最大化することが、血糖管理への道となります。

*参考文献 「健康スポーツ科学」 「これからの健康とスポーツ科学」

GULT4についてもっと詳しく知りたい方は、こちらを…。
まだ、若干の空席があります。










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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
shoさんこんにちは
「ちょっときつい」の心拍数はどれくらいに
なるのでしょうか?
過去ログで説明済みだったらすみません。

話は変わりますが
興味深いエントリーがあったので紹介いたします。
「運動では血糖値を下げない場合も」
http://figerholes.jugem.jp/?eid=13

私の場合も似たような状態なんですよね。
MAMORU
2009/05/30 13:20
MAMORUさん、こんにちは。

またまた、面白い「お題」を頂きました(笑)。

過去にも書きましたが、再度、私自身頭の中を整理しながら記事にしますね。

いくつかの心拍の設定方法があります。

また、ご紹介いただいたブログも読みました。

これについても、MAMORUさんの場合と合わせて、いくつか思いつくことがあります。

こちらも、記事にしたいと思います。

少しまってくださいね(笑)。
sho
2009/05/30 14:09
GULT4ですよね〜!!!
自分が今のところ、本能的に好循環を目指せてることを確認できて嬉しいです。

ちなみに僕は先述の通り、マフェトン理論でトレーニングしていた時期があり、
現在も180ー年齢〜170−年齢、
つまり今なら140〜130程度が有酸素運動の全然きつくない心拍レベルと想定しています・・・でもカンでは150ぐらいでもかまわないような気もします。

で、今の僕の場合は心拍を130や140で抑えようとすると、上り坂では歩かないといけないような現状なので、この心拍で行える運動レベルを上げないといけないと思っています・・・が!より効率良くGULT4の働きを良くする為のランニングの為の心拍数設定はどのように算出するべきでしょうか?

MAMORUさんに便乗して質問させてもらいました(笑)
チョイマルオヤジ
2009/05/30 14:29
チョイマルオヤジさん、こんにちは。

ますますやる気になりますねぇ〜。
気合入れて書きますよ(笑)。

マフェトン理論では、心拍設定値=超えてはいけない値なんですよね。

この辺りも、詳しく書きます。

一方、カルボーネン法では、かなりの幅があります。

その考え方の違いはどこにあるのか…。

実際に糖尿病管理と運動効果のバランスをどうとるのか…。

運動を実践なさっている方には、興味と感心のつきないテーマだと思います。

乞うご期待(笑)!
sho
2009/05/30 16:24

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