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zoom RSS インスリン抵抗性について…

<<   作成日時 : 2008/12/15 15:03   >>

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インスリン抵抗性について、整理しておきたいと思います。

インスリン抵抗性とは、インスリンが出ているにもかかわらず、効きが悪い状態を指しますが、私は、どうにも効きが悪いということが理解できずに苦しんでいました。

一般的に、肥満を解消すると改善されることから、脂肪細胞と関係が深いといわれています。

脂肪細胞からは、抗インスリン物質が放出されるようです。
特に、内臓周りにつく内臓脂肪率が落ちてくると、より改善がすすむといわれています。

実は、インスリン抵抗性については、確としたエビデンスはないようです。

ところが、運動生理学的な視点からであれば、これがすっきりと説明できることが分かりました。

運動生理学的には、好循環を作ることが、インスリン抵抗性の改善を意味します。

分かりやすくするために、まず、悪循環を説明します。

運動不足!

すべてはここから始まります。

その前に、人体のエネルギーシステムについて、簡単に説明します。

運動するということは、筋を動かすという事です。
筋を動かすには、エネルギーが必要ですが、これはアデノシン三リン酸(ATP)という物質が担っています。

このATPを作り出すために、人体はいくつかのシステムを用意しています。

まず最初に動き始めるのが、皆さん承知の有酸素性プロセス・酸化機構です。
いわゆる脂肪燃焼です。

この仕組は、安静時や低活動時のエネルギーとして活用されており、長時間に渡り動かすことが可能です。

しかし、この仕組はエネルギーの生成が遅いため、必要なだけのエネルギーが供給できなくなると、肝臓や筋に蓄えたグリコーゲンを使う、解糖システムを使うことになります。

さらに、短時間に激しい運動をする時などは、クレアチンリン酸がリン酸を放出することで即座にATPをつくりだすのです。

我々にとって、特に関心の高い血中のブドウ糖ですが、このように、血中のブドウ糖を直接燃焼させるわけではないという点に、注意が必要です。

血中のブドウ糖濃度を下げるには、それを細胞や筋に取り込んで「蓄える」必要があるのです。

インスリン抵抗性は、一番目の酸化機構と、二番目の解糖システムに深く関わってきます。

そこで、再度、運動不足…に戻ります。

運動不足という事は、ほとんど酸化機構しか使わないという事です。
それも、ほんのわずかの…。

そうなると、特に筋に蓄えられているグリコーゲンは、放出されることがなく、いつでも満杯の状態になります。

さらに多くの糖質を摂取すれば、血中にブドウ糖が溢れかえりますが、筋に取り込みたくても、「満室です」と断られてしまうというわけです。

仕方なく、余分な糖質を脂肪細胞に変え、ますます体脂肪が増え、肥満していくという悪循環を構成するのです。
インスリンは、脂肪細胞の生成を助けます。

さらに、年齢と共に運度量と基礎代謝が減少してきます。

そうなると、結果的に体脂肪や内臓脂肪が蓄積されてきます。

筋量も年齢と共に減少していきます。

一日のうちで、解糖システムを利用するような運動はありません。

インスリンは十分出ていても、ブドウ糖の行き場がないという状態…これがインスリン抵抗性の正体ではないかと思います。

私は、効きが悪いというよりも、行き場がないといったほうが方が分り易いと思っています。

それでは、以下、好循環を説明します。

まず、運動します。

そうすると、大概の場合は、酸化機構だけでなく、解糖システムも同時に動き始めます。
さらに運動強度が上がれば、解糖システムもフル稼働するのです。

すると、肝臓や筋に蓄えていたグリコーゲンをATPに変えますから、肝臓や筋が一旦空き家になり、そこに血中のブドウ糖が取り込まれることになります。

この際、インスリンだけでなく、GULT4というトランスポーターも、ブドウ糖の取り込みをサポートするのです。

また、運動が時間的に継続することがあれば、酸化機構も活発に働き、脂肪はたっぷり分解されるのです。

脂肪が分解されれば、痩せます!

これが本当のダイエットです。

また、脂肪細胞が減れば、上記の抗インスリン物質も減ります。

これが、好循環です。

私は、このような好循環を作り出すことこそ、インスリン抵抗性の改善なのではないかと考えています。

また、ブドウ糖を取り込むべき筋の量は多い方が沢山のブドウ糖を取り込むことができます。

何もしなければ、この貯蔵庫(筋)は、どんどん小さくなっていくのです。

そこで、筋トレが必要となってきます。

筋トレが、中長期的な対糖尿病戦略である所以が、そして、私がこだわる理由が、ここにあります。

















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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
一般的にやせると血糖値が下がるといいますが、診断される前に激ヤセしてしまいました。その後も糖質をとっていたので私はやせても落ちませんでした。インスリン抵抗性ですい臓がインスリンを過剰分泌してβ細胞の一部が死んでしまうんでしょうね。
みうパパ
2008/12/16 12:29
みうパパさん、こんにちは。

ダイエットと、糖尿病が悪化してやせるのとは、根本的に違いますよね。

薬も、ある意味、インスリンの過剰分泌を招き、β細胞を疲弊させるのでしょう。

糖質を摂れば、血糖値が上がる…。
これが、糖尿病の定説だと思います。

それにしても、みうパパさんは目覚しい改善ですよね!
sho
2008/12/16 13:27
常々運動と血糖の関係はどうなってるのかとギモンに思ってました。
ちょっとむずかしかったですが、なんとなくわかりました。

そこで、もうちょっと知りたいことがあるのですが、運動強度といっても、無酸素状態になるような運動(激しいもの)より有酸素運動(歩くとか)の方がいいといいますよね?
やはり、軽い運動を長い時間したほうがいいのでしょうか?

あと、筋トレについても、「筋トレ」と聞くとマッチョなイメージでマシントレーニングなんかを想像してしまいますが、あれは外側の筋肉を鍛える運動ですよね?
ヨガやピラティスでインナーマッスルを鍛えると、基礎代謝が上がってしなやかな筋肉がつき健康にもいいと思うのですが、鍛える筋肉は外でも内でもいいのでしょうか?
カッパ
2008/12/16 14:29
カッパさん、こんにちは。

モチベーションの上がる質問、ありがとうございます(笑)。

コメント欄では書ききれませんので、早速、本文で書かせて頂きます。
sho
2008/12/16 14:37
shoさんならきっとたのしんで答えてくださるんじゃないかなーと思い、質問してみました。
ヨガをしていても、運動と血糖の関係がよくわからなくて。。
先生は脳や筋肉を使うと、ブドウ糖を消費しますっておっしゃってましたけど、単純に筋トレでいいのかなぁとか。
自分で調べようとすると、多すぎる情報の前にほしい情報がみつからない始末です。
たのしみにしてまーす!
カッパ
2008/12/16 16:58
カッパさん、こんばんは。

お陰さまで、楽しく書くことができました(笑)!

≪エネルギーシステムと筋肉の関係≫

できるだけ分かり易く書こうと心がけましたが…どうだったでしょうか。

読んでみて下さい。
sho
2008/12/16 17:29
私の場合、自転車を4時間くらいこぐと、その後の食事は血糖値が上がりにくくなります。勝手に、筋内グリコーゲン枯渇→グリコーゲン合成のために、筋への糖取り込みがよくなるっていう循環だと思ってました、が、ここにもそう考えていらっしゃる方が居たとは!

いろいろ参考にさせてもらってます。
カトリ
2008/12/17 07:35
カトリさん、おはようございます。

カトリさんも、同じ考えですね!

また、運動継続時間も好循環に関連すると思います。

私の場合も、30分のジョキングよりも、2時間のバレーボールの方が、確実に血糖値が下がりますし、その後の食事後、上がり難いと感じています。

翌日の朝も、低目です。

それにしても、4時間の自転車…スゴイですね!

ツーリングですか…?!

sho
2008/12/17 10:36

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